福島と山口をつなぐ日本酒の仕込み始まる

福島と山口をつなぐシンボルに―の思いを込めた日本酒「精一杯」の仕込みが、山陽小野田市厚狭の永山酒造(永山純一郞社長)で始まった。福島県産の酒米「五百万石」を使った酒造りは今年が3年目。昨年よりやや多い720㍉㍑入り容器6000本分を醸造する。

五百万石は、福島市荒井の住民有志や団体が、遊休農地などを活用して栽培。稲刈りや田植えの交流会も開いている。今回の作付面積は初年の約3倍に当たる1・2㌶。3200㌔が収穫され、安全性の検査と品質のチェックを経て山口県に届けられた。

作業初日には商品開発を主導したNPO法人・銀座ミツバチプロジェクト(東京都)の関係者、酒米生産者ら30人も参加。蒸した酒米110㌔を広げると湯気が立ち上り、辺りは真っ白に。両手で何度もすくい上げるようにして冷まし、半分を小型タンクへ投入。残りは酒づくりに欠かせないこうじ作りのため、こうじ室に運び込んだ。

仕込み作業を体験した生産者の渡邉修さん(74)は「五百万石を購入したい、酒を造りたいという人が増えてきた。生産量を増やして期待に応えたい」と話した。

精一杯は、五百万石ならではのすっきり感と、山口県西部特有の硬水がもたらす骨太感を併せ持った味わい。山口、福島両県と東京都内の物産館などで販売し、売れ行きは好調という。昨年末からは大阪府の一部百貨店にも並んでいる。

今年はラベルを一新して3月ごろから店頭販売の予定。永山社長は「福島の酒造関係者が、地元産に興味を持つきっかけになれば」、銀座ミツバチの田中淳夫理事長は「取り組みを長く続け、販売ルートを広げたい。酒を通じて両県の交流が深まれば」と話している。

カテゴリー:地域2019年1月16日

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