常盤公園のハクチョウ復活に向けて特別講座

常盤公園のハクチョウ復活に向けて、市民に理解を深めてもらうための特別講座が29日、ときわレストハウスで開かれた。集まった市民40人を前に、ときわ動物園の宮下実園長がハクチョウの安全な飼育管理についての考えを説明。質疑応答の時間には、参加者から賛否両論が上がり、議論が紛糾する場面もあった。

市は予算案などの議決が得られれば、来年4月にハクチョウの飼育施設(高病原性鳥インフルエンザの感染リスクが高まる時期に白鳥湖から移して飼育する施設)の建設工事準備に取り掛かり、10月末の完成を目指している。各地の鳥インフルエンザの発生状況を確認して安全と判断されれば、5月ごろから雄と雌1羽ずつの1ペアの飼育から開始する予定。

宮下園長は▽宇部市におけるハクチョウの歴史▽ハクチョウってどんな鳥▽鳥インフルエンザとは▽常盤湖での発病と対応▽ハクチョウの安全な飼育管理を目指して│をテーマに講話。

ハクチョウ復活に向けては、1ペアから飼い始めて、将来的に増えても20羽ぐらいまでとし、過密になりすぎないように飼育管理していく方針を伝えた。

また、野鳥の侵入を防ぐネットやふんの落下を防止する屋根などが付いた飼育施設を同湖近くに建設し、鳥インフルエンザの感染リスクが高まる11~4月は同湖から施設に移して飼育するとした。 質疑応答の時間には、ハクチョウ復活に反対意見として「飼育すると常盤湖が濁り、臭くなる。近隣住民としては、湖へのふんの垂れ流しはやめてほしい」「新しいハクチョウを飼うより、2011年の鳥インフルエンザ発生で犠牲になった338羽を供養する慰霊碑を建設する方が先なのではないか」「殺処分時のドラム缶の山を思い出すと今でも涙が出て、到底容認できない。再び鳥インフルエンザが発生しないと断言できない以上、飼うべきではない」などが挙がった。

議論紛糾の最後には「常盤湖があるのなら、そこにハクチョウがいてほしい。市内の学校の校歌を思い返すと分かるように、宇部とハクチョウのつながりは非常に強い。悲劇を繰り返さない対策をしっかり考えていただいた上での復活を希望する」の声に拍手が上がっていた。

カテゴリー:地域,行政2016年10月31日

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