山陽小野田市の出前講座「防災」が人気

市民の元に出向いて行政情報を提供する山陽小野田市の出前講座の中で、防災に関する出前講座のニーズが高まっている。昨年度は10件だったが、今年度は予約分も含めて20件と倍増。市危機管理室では「全国で相次ぐ災害に、改めて自分たちのリスクを点検し備えようというのだろう」と分析している。
13日午後、市中央福祉センターに千代町自治会(田端誠会長、239世帯)の住民約40人が集まった。市危機管理室の青木宏薫室長が「災害時の自助・共助について」をテーマに約1時間にわたって、最近の災害の状況や、いざと言うときへの日頃からの備え、避難の流れなどを説明した。

他の自治体でも防災出前講座は定番メニューだが、同室がこだわるのは出前先への詳しい情報の提供。市全体のハザードマップのうち、出前先の地図情報をピックアップし、洪水、土砂崩れ、高潮、津波の災害別に詳しくリスクを教える。

「大雨が降っても二番ため池は国道190号の土手が堤体の役目を果たし、ある程度は防御してくれるが、一番ため池の方は決壊した場合、周辺が膝上まで漬かる可能性がある」の説明に参加者は真剣に聞き入っていた。

〝共助〟の基本として日頃から隣近所の人とよくあいさつを交わしコミュニケーションを取っておくことが大切のアドバイスには一同、うなずいていた。防災ラジオを手に取ったり、非常持ち出し袋に何が入っているか興味深そうにのぞき込んだりもしていた。

同自治会で7年前に自主防災組織を結成したが、活動は2、3年に1度の消火器操作訓練ぐらいだった。

今回の講座は最初、自治会役員対象に行われ、勉強になったことから、多くの住民にも学んでもらおうと開いた。

下崎照子さん(76)は「詳しいハザードマップで自宅の危険度を確かめることができた」、愛知県から10年前に生まれ故郷に戻ったという渡邉桂子さん(76)は「万が一に備え、近所付き合いの大切さを知った」と感想を話した。

市の出前講座は▽市財政▽食から始める健康づくり▽介護予防▽図書館づくりはまちづくり▽水道水のできるまで│など47メニューを用意。防災関連講座はもともと人気が高く、2012年度は開催した全講座のうち、38%を占めるほどだった。

昨年度は27%にとどまったが、今年度は夏以降の相次ぐ台風、大雨に人ごとではなくなり要請が急増。これまでに自治会を中心に13カ所で開催し、今後も保育園など7カ所で行う予定だ。

青木室長は「自分が住んでいる場所の危険度が分かったと好評。地域によって防災意識の温度差があるが、今やどこで災害が発生してもおかしくない状況で日頃から備えてほしい。そのためにも防災出前講座をどんどん活用して」と呼び掛けている。

カテゴリー:地域2018年10月23日

山口ゆめ回廊
石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
アーカイブ
facebook
twitter