山陽小野田市で防災フォーラム

山陽小野田市の第8回防災フォーラムが9日、同市民館で開かれた。県防災危機管理課を所管する県総務部の池田豊総務部長、熊本県益城町で熊本地震の避難所・仮設リーダーを務める吉村静代さんによる講演などが行われ、市民700人が災害に備えた取り組みや被災時の対応などを学んだ。市セーフティーネットワーク(岡本志俊会長)、市防犯防災協会(同)など主催。

2010年7月に厚狭地区を襲った豪雨災害を教訓に毎年開いている。開会行事では全員で、先日発生した九州豪雨災害の犠牲者に黙とう。岡本会長、藤田剛二市長らは地域の防災力向上に理解と協力を求めた。

フォーラムで池田総務部長は、厚狭の水害と県内外で起きた同様の事例と比較しながら「共助」の重要性を強調。行政だけでは対応が難しい突発的で大規模な災害が増えていることから、自主防災組織には避難体制の構築、住民には危険箇所の確認と必要を備蓄するよう呼び掛けた。

このほか、北朝鮮の弾道ミサイルが飛来した際の対応も紹介。「日頃から災害の可能性をしっかりと意識し、危険や被害を回避する備えを」とアドバイスした。

続いて登壇した吉村さんは、熊本地震の後、益城中央小の体育館に設けられた避難所の取りまとめ役を務め、現在は被災者が暮らすテクノ仮設団地(熊本県益城町)の代表者。

講演では、避難所での4カ月間にわたる取り組みを説明。「利用者が増える中でスペースの乱雑化が進んだため、すぐに通路と避難口を設けて区画を整理したところ、雰囲気が明るくなった。気分が暗くなりがちな場所だからこそ、初動が重要なのだと実感した」と話した。

テクノ仮設団地では、住民が主体となって孤立の防止、子どもの遊び場づくりなどを進めたという。「多くの被災者は、自ら行動することで元気を取り戻した。同時に行政と教育機関は本来の仕事に集中できるようになり、好循環が生まれた」と振り返った。

講演前には、市防災士協会などの指導で、「避難誘導と被災者ケア」をテーマにした訓練も実施された。

カテゴリー:行政,地域2017年7月10日

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