山大付属病院の大規模整備、着々

山口大医学部付属病院で、新病棟の建設を中心とした大規模な整備計画が進んでいる。高度急性期医療の充実に向け、新病棟には先進救急医療センターや総合周産期母子医療センター、手術室といった主要部門を集約。免震構造などで大規模災害時にも診療を継続できるという。2015年7月に起工した建設工事は終盤を迎えており、来年6月24日からの利用開始を予定している。

整備計画は「教育・研修」「研究開発・先進医療」「地域医療推進」「病院基盤強化」の四つを基本戦略として14年度に着工。核となる新病棟は来年3月に完成予定で、その後は25年度まで第1病棟、外来診療棟など5棟の改修と第1中央診療棟の解体を進める。

新病棟は地上14階、地下1階で、延べ床面積は約3万4500平方㍍。完成後の病床数は第1病棟と新病棟を合わせて756床となる。20床の増床にとどまるが、個室が97室から262室と大幅に増えるなど療養環境の向上を図る。

先進救急医療センターでは専用のX線撮影とコンピューター断層撮影(CT)、血管造影の装置の整備から急性期疾患に対する迅速な検査や治療が行えるほか、屋上ヘリポートから直結するエレベーターによって受け入れ体制も強化する。

手術件数の増加に対応するため、手術室は12室から16室に増室。集中治療部(ICU)は12床から16床に増やし、血管造影装置を組み合わせたハイブリッド型手術室、磁気共鳴画像装置(MRI)が一体化したMRI手術室も整備した。

総合周産期母子医療センターは、リスクが高い出産の受け入れ体制強化のために新生児治療回復室(GCU)を8床から12床に増床。これまで専門病床がなかった呼吸器・感染症内科は20床を設けた。

大規模災害時には県内の中核医療拠点となれるよう、免震装置や自家発電機、高潮浸水から建物を守る可動式防潮板を設け、学会なども開ける1階のオーディトリアムは臨時治療スペースとしても活用できる。

杉野法広院長は「大学病院には今まで以上に高度化、専門化、多様化する患者のニーズへの対応が求められている。県内唯一の特定機能病院として、急性期医療の充実や先進医療への取り組みをさらに加速させていきたい」と話した。

カテゴリー:地域,医療・健康・福祉2018年11月1日

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