小野田商工会議所の元会頭、藤田さん死去
小野田商工会議所の元会頭(現名誉顧問)で富士商創業者の藤田保郎さんが7月31日午後11時36分、病気療養中に亡くなった。89歳だった。旧小野田市時代から経済界をけん引し、古里の発展に大きく寄与してきた。葬儀は故人の遺志により、近親者での密葬で済ませたが、9月19日午後、山陽小野田市商工センターでお別れの会が開かれる。
藤田元会頭は1952年に富士商を設立。73年から12期33年にわたって会頭を務め、炭鉱閉山や石油危機で打撃を受けた地域経済再建のため、企業や大学の誘致を積極的に推進し、商工業の振興をはじめ、雇用の安定や文化、教育の向上に情熱を注いできた。
産業振興の功績で、84年に藍綬褒章、98年の春の叙勲で勲四等瑞宝章を受けるなど数多くの栄誉に輝いている。