宇部市の図書館に「大空襲」パネル

米軍の焼夷(しょうい)弾攻撃で大きな被害を受けた宇部大空襲から、きょう2日で70年。宇部市は同日朝、歴史を後世に伝えるため、軍需工場の赤れんが壁が残る市立図書館(村上正和館長)に説明パネルを設置した。

図書館や隣接する県総合庁舎が建つ場所は、1917(大正6)年に石炭から近代工業への発展を願い設立された宇部紡織所跡地。戦時中の43年には、国が買収して呉海軍工廠宇部分工場となり、船の部品などを作っていたとみられている。

警察資料による大空襲の被害は、市街地を中心に死者204人、行方不明者42人、被災者2万2279人、全焼家屋5340軒。工場もほぼ焼失した。残った長さ約60㍍の赤れんがを産業遺跡として保存するため、91年の図書館建設の際、内部西側の壁面に組み込んだ。戦争の爪痕を記録する貴重な資料でもある。

パネルは縦80㌢、横60㌢の2枚。長年にわたり地元の戦争被害を調査し、由来や解説文を担当した元宇部フロンティア大付属香川高教諭の井上実智夫さん(67)は「戦争に目を向け、平和について考えるきっかけになれば」と話した。

 

カテゴリー:教育・文化,地域2015年7月2日

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