太古の「たこつぼ」、本山公民館に展示

6~7世紀ごろに山陽小野田市の大須恵や焼野周辺で作られていた須恵器のたこつぼ2点が、本山公民館に展示されている。地域住民が本山沖で見つけたもので、「須恵器の里」として栄えた1000年以上前の面影を現代に伝えている。

須恵器は朝鮮半島から伝わり、当時の本山地区は良質な粘土と焼成時の燃料となるマツが豊富で、船による輸送にも適していたため、数多くが作られていた。本山海岸は浅瀬が多く、たこつぼ漁が盛んだったと推測されている。

たこつぼは中身がくりぬかれた半紡すい形で、高さと直径はいずれも約8㌢。ひもを通す穴が2カ所に開いており、市内で明治時代に作られていたものとは形状が異なっている。

自然観察指導員の嶋田紀和さん=大須恵=が昨年10月ごろに本山岬で見つけ、後に漁業を営む知人からも提供されたことから「多くの人に地域の歴史を知ってほしい」と公民館に置くことを決めた。

長年、たこつぼを研究している市歴史民俗資料館の元館長、河野豊彦さん(79)は「冬場に海が荒れた後、沖合に沈んでいたものが打ち上げられることがある」という。

嶋田さんは「現在と大昔とのつながりにロマンを感じる。古里の歴史に興味を持つきっかけになれば」と期待している。

たこつぼは本山小にも展示。今後はより多くの人に知ってもらおうと、他の場所での展示も検討している。

カテゴリー:地域2017年2月10日

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