埴生福田で山陽道の整備着々

山陽小野田市埴生の福田地区で、下関市との境まで約2㌔にわたって続く旧山陽道の整備が、地元有志によって進められている。土砂や雑草でうずもれかけていた古里の宝を後世に残し、多くの人に親しんでもらうための取り組み。作業は大詰めを迎えており、有志らは春に来訪者が増えることを見越した仕上げ作業に精を出している。

福田は中世に旅人の休憩場所として栄えたとされ、その名残として県道232号沿いにある旧山陽道入り口付近に「茶屋」の地名が残っている。山路を歩きながら田園風景や里山の景色を楽しめるのが魅力で、出発点には道案内の石柱、道沿いには古くから住民の信仰を集める地蔵菩薩像がある。近年は同地区を起点に下関市の神社や仏閣を目指す人が増えているという。

整備は地区外の人を招いたウオーキングイベント後に「もっと気軽に歩いてもらいたい」と、改善を望む声が上がったことがきっかけとなった。福田自治会の竹島昭男会長(69)が協力を呼び掛けて5年前に始動。複数箇所で発生していたぬかるみの解消、土砂が崩れて狭まっていた部分の復旧に取り組むなど、着実に整備を進めてきた。

中心となったのは竹島会長、松山忠次さん(81)、河村戦次さん(73)、白石考志さん(68)の4人。手持ちの機械を使いながら用水路設置や地ならしの作業、雑草の除去を無償で続けている。その前段階では竹島会長が市に掛け合い、業者の力を借りながら土砂の撤去と路肩作りを行った。

イノシシ対策として、柵も設置する予定。木々の枝切りも計画している。竹島会長は「昔からある大切な道なので、手入れを重ねて良い状態で残していきたい。最近は県内外からウオーキングに来る人が増えてうれしい。緑がきれいな場所なので春には散策を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

旧山陽道は兵庫県から下関市まで続く約550㌔の街道。市内には厚狭と船木の境界線にある西見峠に入り口があり、七日町を起点に「はぶ道」と「吉田道」の2道に分かれている。

カテゴリー:地域2017年2月9日

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