地図製作で認知症予防

ご近所福祉サロン・小野の大山いきいきサロン(竹内祥司会長、25人)が認知症予防のために、1950年当時の大山自治会を思い出しながら地図の製作に励んでいる。集落内に重複する名字が多いため、家業を示す門名(かどな)を入れているのが特徴で、今は存在しない家や道を現代の地図に描き足しながら完成を目指す。

大山いきいきサロンは3年前に発足。70、80歳代のご近所同士が毎週木曜日に大山自治会館に集まって、グラウンドゴルフや健康体操、畑仕事などを楽しんでいる。昨年9月、市高齢者総合支援課から認知症予防になる新たな活動をしてみてはという呼び掛けがあり、竹内会長(81)の提案で、昔を思い出しながらの地図製作に取り掛かった。

現代の大山自治会の地図を縦85㌢、横120㌢に拡大コピーし、70年近く前の子ども時代の記憶をたどりながら作業。昔はあったが今は存在しない家は赤色、旧道は茶色で示し、田畑も整備前の雰囲気を思い出しながら色を塗っている。当時は37世帯(現28世帯)が暮らしていた中で、17世帯の名字が「金子」で、家を特定するために用いられた門名の「ローソクや」「かじや」「トタンや」「さかなや」も書き込んだ。

パソコン作業で製作に貢献し、地元の史跡にも詳しい竹内靖明さん(77)は「庚申塚も地図に記した。これは、先人たちが仲良く暮らしていたことを示すために残したもので、後世の住民たちもそうするようにとの思いが込められている。庚申塚の代わりに、私たちはこの地図を残したい」と話した。製作を見守ってきた同課の西村登志美さんは「このサロンでは男女ともに生き生きと活動している。昔を思い出すことは何より頭の活性化になる」と語る。

地図は、史跡や地蔵などを撮った写真を貼り付けて今月中に仕上げ、元大工の竹内会長が手作りした額に入れて同自治会館に飾る。竹内会長は「自治会の昔の様子を形にしておきたかった。地図にも表題として掲げた通り、これからも皆仲良く助け合っていきたい」と話した。

カテゴリー:地域2017年2月7日

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