キノコ農家が6次産業化に奮闘

山陽小野田市山川で家族経営を続ける須子きのこ園(須子諭代表)が、生産したシイタケやキクラゲの6次産業化を進めている。従来の乾物に加えて新たにつくだ煮などの新商品を開発。地産地消の推進を兼ねた食育活動、生活習慣病予防に効果のある栄養素の周知も視野に事業展開し、19日に市民館などで開かれるSOS健康フェスタにも初出店する。

同園は須子代表の父の代からシイタケの原木栽培を続けていたが、原木の確保が難しく、人手不足もあって2000年から短期間で栽培できる菌床栽培に切り替えた。地下水を利用し、菌床作りから培養、発生、収穫、加工を一貫して行っている。

生産品はシイタケ、キクラゲ、ナメコ、マイタケなどで、6次産業化には昨年から着手。これまでは乾物が中心だったが、今回は味付けにもこだわり、シイタケとキクラゲのつくだ煮と梅しそ風味のキクラゲの酢漬けを商品に加えた。

つくだ煮は地元産の濃い口しょうゆやショウガを使用し、沖縄県産の黒砂糖と黒蜜を隠し味として、ユズ風味とレーズン入りの2種類を開発。県が開設したやまぐち6次産業化・農商工連携サポートセンターから商品化への助言も受けた。

国が農林漁業者を応援する「6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業」の認定も目指し、計画書を作成して農林水産省に申請。認定されれば資金融資、開発補助などさまざまな支援が受けられ、今後の事業拡大も図れるという。

商品は〝寝太郎の里〟ブランドとして市内外のスーパーや農産物直売所に販路を求めていく考え。シイタケなどは菌類の中でも栄養価が高く、がんや骨粗しょう症、生活習慣病の予防につながる健康食品であることもPRしていくという。

宇部市厚南鍋倉と山口市のサンパークあじす内のJA山口宇部直売所「新鮮館」ではシイタケなどを使った料理レシピを配布予定。地域でキノコ狩りやキノコの栽培・管理の体験ができるイベントの開催、キノコ料理を通じた子どもたちへの食育活動なども計画している。

須子代表は「近年、和食の世界遺産登録などでシイタケの良さが見直されている中、味や風味に栄養満点という付加価値を高めた商品開発を続け、地産地消や担い手の育成、農業経営の向上と改善も図っていきたい」と話した。

カテゴリー:地域,経済2017年11月17日

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