かつての銀天街を地図で再現

宇部中央銀天街アーケードでお茶や茶道具などを取り扱っている山内静香園(中央町2丁目)の山内美代子さん(62)が、かつてアーケードで営業していた店舗の地図化に取り組んでいる。残っている資料や自身が取り続けてきたメモ、市民からの情報などを基に、色鉛筆も使って記入。地図には、市民生活に欠かせない店舗がずらりと並び、往事のにぎわいを連想させ、顧客らに喜ばれている。

銀天街アーケードは全長約536㍍。最も多い時には、幅4~12㍍の道路を挟んで約110店舗が営業し、昭和40年代には買い物客でごった返したが、郊外に大型店が目立ち始めた1996年ごろから、閉店が相次いだ。

現在の商店街の長さは半分程度となり、営業しているのは25店舗。山内さんは「このままでは、銀天街があったことを忘れられてしまう」と危機感を持ち、記録を書き留めていくことを決意。4年前から地図化の作業を本格的に始めた。

作成中の地図に記しているのは、アーケード完成当時の店舗、71年の営業店、2016年以降の店舗。地図ではかばん、靴、家具、傘、着物、金物、作業服、手芸品、本、花、果物、精肉、玩具などの各店舗や銭湯も見られ、かつては市街地に商業の中心があり、活気にあふれていたことを思い起こさせる。

「何かをまとめるのが好きな性格で、勝手に使命感を持ち、趣味の世界で進めている」と山内さん。顧客に地図を見せると「懐かしい」「この店でよく買い物をした」などと思い出話で会話が弾み、その姿を見るのが楽しく、励みにもなっているという。

「個人で取り組んでいるので、間違いがあるかもしれないし、どんな店舗があったか分からない場所もある。最近は情報を提供してくださる市民もおり、より正確な地図を完成させるとともに、今後も店舗の推移を記録していきたい」と話した。

カテゴリー:地域2018年4月10日

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