宇部市営ガスの優先交渉権者は下関の山口合同

優先交渉権者について答申する千葉委員長(市役所で)

宇部市ガス事業譲渡先選定委員会(委員長・千葉泰久宇部商工会議所会頭、5人)は1日、民営化に伴う優先交渉権者に山口合同ガス(本社・下関市)を選定し、要望事項を付して久保田后子市長に答申した。流動資産を除く譲渡価格は市が設定した16億円以上を上回る26億円。市はこれを受けて作業を進め、市議会での議決、経済産業省の認可を経て、来年4月1日の完全譲渡を目指す。

ガス事業は当初、2012年4月の民営化を目指して事業者を募集したが、応募がなかった。募集要領を見直し、譲渡価格を18億円から16億円以上に変更し、事業継承会社の所在地要件を撤廃したところ、山口合同ガス、地元の山口産業を代表企業とするグループ、埼玉県のサイサンの3社が応募。資格審査を経て、2次審査に進む段階でサイサンが辞退し、残った2社が事業提案書を提出した。
選定委員会では、公平を期すため、いずれも社名を伏せて審査した。事業の円滑な引き継ぎ、組織・体制、安定供給・保安の確保、需要家サービスなど各項目の提案内容は十分に検討され、拮抗(きっこう)していたという。
宇部のガス販売予定量の見込みとして「大幅な伸びしろ」「微減」という違いが見られた。譲り受け希望価格は山口合同ガスが26億円、山口産業が18億1000万円。委員の採点はわずかな差だったが、価格も含め、市が求める基本条件の充足といった総合評価で山口合同ガスを選定した。
千葉委員長は「両社とも宇部のまちのことを考えて真摯(しんし)に対応されており、議論を尽くした。目先の譲渡価格にとらわれず、この部分で大きな差が開かないように配慮したが、金額の差は埋めようがなかった。将来的に市民に負担が掛からないよう、決定していただきたい」とした。久保田市長も「難しい問題を議論いただいた。しっかりと対応したい」と謝辞を述べた。
市は今月中に優先交渉権者を正式決定し、8月中に仮契約、9月と12月の市議会に財産処分、条例廃止の各議案を提案する。ガス料金については、当分の間、譲渡時の水準を維持することを求めており、向こう3年間という市の意向は提案時に伝えてあるという。
優先交渉権者となった山口合同ガスは、下関、山陽小野田、山口など8市で事業を展開している。宇部が民営化すると、中国地区での公営ガス事業は島根県松江市だけとなる。

カテゴリー:経済2013年7月2日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ