幻のカイガラアマノリ養殖

干潟に養殖用の板を並べる漁業者(15日午前2時すぎ、厚東川河口で)

幻のノリと呼ばれるカイガラアマノリの養殖に県漁協藤曲浦支店のバラ干し海苔生産グループ(中野寛代表)が新たに加わり、15日未明に宇部市の厚東川河口で養殖用の板を設置した。関係者は宇部の新たなブランドづくりに期待を寄せている。

カイガラアマノリは環境省のレッドデータブックに、極めて絶滅の危険が高いまき類に分類された珍しい種類で、栄養が豊富な干潟にしか生息しない。厚東川など県内4カ所のほか、広島、千葉県でも分布が確認されている。
一般的なノリよりもアミノ酸「アラニン」を2倍以上多く含み、甘味を非常に強く感じられるのが特徴で商品価値は高い。県水産研究センターが2006年に養殖技術を全国に先駆けて開発。07年から山口湾で養殖を試みて製品化に成功。「紅きらら」の名称で、一般的なノリの価格の約10倍に当たる12㌘1000円で販売されている。
同センターの畑間俊弘研究員は「他県と競争がない品種でブランド化が見込める」と話す。
引き潮で水位が下がった午前1時すぎ、護岸から約100㍍沖の干潟で作業が始まった。漁業者やセンター職員ら30人が、膝まで水に漬かりながら、干潟の表面をくわで平らにして、ノリの元になる糸状体を混ぜた炭酸カルシウムを張り付けた板(縦60㌢、横30㌢)を3ブロックに分けて1400枚並べた。
収穫は12月下旬から始めて月2回程度行う。3月までに、山口湾より約200㌔多い1㌧の収穫を見込む。
中野代表は「いろんなノリの養殖に取り組もうと今年度グループを結成した。今後は加工処理方法などを研究して、たくさんの人に藤曲浦産のノリを食べてもらいたい」と話した。

カテゴリー:経済2012年11月15日

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