セイシンと進出協定調印

イノベーション大賞の認定証を受ける岡本社長(左、市役所で) 粉体工学機器メーカー、セイシン企業(岡本浩社長、本社東京都渋谷区千駄ケ谷)の宇部テクノパークへの進出協定調印式は一日、宇部市役所で開かれ、岡本社長と久保田后子市長が地域経済の活性化、就業機会の確保に向けて協定書と握手を交わした。同社が展開する食品加工工場事業は、市が創設したイノベーション大賞(産業団地ステップアッププラン)の認定第一号となった。

 一九六八年に創業した同社は、粉体工学機器の製造販売、受託粉体加工などの事業を展開している。特に健康食品の加工が好調で、安心安全が求められる中、高い技術力と出来上がった粉末が評価されている。
 宇部テクノパークの一区画(敷地面積一万五千平方㍍)を取得し、鉄骨平屋建ての食品加工工場(建築面積二千八百十七平方㍍)を建設する。微粒子の殺菌・付着防止を兼ね備えた高耐圧ロータリーバルブを使った気流式高圧殺菌機を導入し、有機食品の製造、受託加工、加工品の分析などを行う。来年三月一日に着工し、七月三十日から操業を予定。総事業費は約八億三千万円で、初年度は約六億六千万円の売り上げを見込んでいる。従業員数は三十五人程度で、このうち二十五人は地元採用する考え。
 岡本社長は「受託加工の割合が高く、他社が設備投資されなくても、われわれがそのニーズに応えられる。工場誘致は他からも引き合いはあったが、県や市の熱い思い、イノベーション大賞、優遇措置など、進出しやすい環境を整えていただいた」と語った。
 調印式で久保田市長は「全国的に注目される事業が、さらにイノベーション大賞の価値を高めるとともに、企業誘致の起爆剤になることを期待しています」とあいさつ。セイシン企業の創業者で、宇部市出身の植田玄彦(はるひこ)会長は「国内外に工場を持つが、宇部の土地が最も広く、主力工場になる可能性もある。健康食品の事業を通じて宇部の平均寿命が高まり、元気で勢いのある宇部市になるよう努力したい」と意欲を示した。
 県商工労働部の森敏明部長の立ち会いで協定書を交わした後、久保田市長がイノベーション大賞の認定証を岡本社長に手渡した。事業奨励金の一億円は、操業開始後に交付される。

カテゴリー:経済2010年12月2日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single