初の市イノベーション大賞、応募4件 東京の企業に

 宇部市は、新産業創造と企業誘致の目玉として創設したイノベーション大賞(産業団地ステップアッププラン)に、粉体工学機器メーカー、セイシン企業(岡本浩社長、本社東京都渋谷区千駄ケ谷)の食品加工工場事業を選んだ。現在は大賞の認定候補という位置付けだが、調印式など産業団地への進出が確実となった時点で正式に認定し、事業奨励金一億円を交付する。

 同社が提示した計画は、食品加工工場で有機食品の製造および受託加工、各種加工品の分析を行うもの。微粒子の殺菌・付着防止を兼ね備えた革新的な気流式高圧殺菌機を宇部市に建設する工場に導入する予定。事業費は約五億円、従業員の雇用も見込んでいる。候補地として宇部テクノパークを考えているという。
 生産量を多く占めている健康補助食品の大麦若葉は、地元の農家と栽培委託契約を結んで原材料を調達する。さらに野菜の皮や魚の骨も微粉化し、機能性食品に用いる。市の一次産業活性化や宇部元気ブランドの新商品開発など市民生活への貢献も評価された。
 応募は県内外から四件あり、県、市、やまぐち産業振興財団、山口大、県産業技術センター、宇部商工会議所の代表者六人が、技術革新のみならず、新たな発想で市民生活を変える地域のイノベーションという視点、市場分析、新規性・独創性・優位性、生産・販売戦略、社会貢献性、資金計画・利益計画の五項目で審査した。
 そのほかの応募三件には、今後のステップアップを期待して、先見性のある事業計画二件(県内、県外各一件)にアイデア賞、一件(県外)にチャレンジ賞を授与する。
 久保田后子市長は「制度創設により、産業団地への問い合わせがあり、宇部市への進出という条件の下、四件の応募があったことにほっとしている。さらに制度を活用していただけるよう頑張っていきたい」と手応えを語った。既に第二回大賞の募集も始まっている。
 セイシン企業は一九六八年創業。粉体工学関連機器の製造販売、プラントエンジニアリング、受託粉体加工、健康補助食品の研究開発などを行っている。

カテゴリー:経済2010年11月9日

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