宇部の名物店がまたひとつ…、「一茶」13日で閉店

閉店を前に、お客さんへの感謝を語る生田さん(一茶で) 宇部市新天町一丁目のおむすびとお茶漬けの店「一茶」(生田美重子さん経営)が13日で閉店する。1960年の創業から半世紀。親子二代でのれんを受け継ぎ、中心市街地の移り変わりや人々の泣き笑いを見つめてきた。惜しむ声も多いが、生田さんは「あと2日、日ごろと変わらず、お客さんに接したい」と語った。

店は先代の君子さん(故人)が新地街に構え、修業先の屋号にならって名付けた。コンビニもない時代。おむすびとお茶漬けの専門店は、腹ごしらえにやって来る人、子供の夜食にお土産として持ち帰る人でにぎわった。
二代目の美重子さんは30年前から手伝い、引退する君子さんに代わって店を切り盛りするようになった。11年前に現在の飲食ビルへ移転。おむすびは人気のバターむすびなど14種、茶漬けはバター、シラス茶漬けなど13種。米とのりの仕入れ先は50年変わらない。
けがで半年ほど店に出なかった4年前から、節目での引退を決意していた。閉店が口づてで広がり、多くの常連が日替わりでのれんをくぐる。日ごろは予約を入れないが「どうしても」と頼み込まれ、最終日まで予約でいっぱい。閉店日の13日は屋号の「いっさ」にかけた。
美重子さんは「多くのお客さんにかわいがってもらった。人と接するのは楽しいし、定休日以外は休んだことがなかった。朝の仕込みから夜の営業まで体力的に辛く、元気なうちに店を閉じて、家族との時間を大切にしたい」と語る。中心市街地からまた一つ、名物店が姿を消す。

カテゴリー:経済2010年8月12日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single