水不足緩和を期待、丸山ダムに貯水システム

県企業局は2日、宇部丸山ダム(貯水量450万立方㍍)の貯水システムの運用を開始した。宇部・山陽小野田地区では毎年のように工業用水の節水が繰り返されていたが、システム運用により上水、農業用水を含めた渇水対策につながると期待されている。
上流にある厚東川ダム(貯水量2380万立方㍍)は通常、満水時の水位は39㍍だが、雨の多い夏場は洪水調整のために6月15日~7月15日は水位を37㍍以下、7月16日~9月15日は38㍍以下に制限している。
制限水位に抑えるため夏前に放流を行っていたが、これまで厚東川に捨てていた水を宇部丸山ダムの空き容量を活用して貯水し、渇水時に工業用水などに役立てる。
両ダムは長さ2㌔、口径4㍍のトンネルで結ばれ、厚東川ダムの水が宇部丸山ダムに送られ、相互運用しながら宇部・山陽小野田地区のユーザーに送水。宇部丸山ダムの空き容量を満たすために今回、厚東川ダムのそばに新たに総事業費2億5300万円、工期2年をかけて送水ポンプ場を整備した。
ポンプの送水能力は毎秒1・0立方㍍(最大1・25立方㍍)で、1日8万6400立方㍍。宇部丸山ダムの空き容量は通常84万立方㍍なので10日程度で送水が完了する。宇部丸山ダムの水が減る都度、送水する。夏期以外は既存のトンネルを使って送水する。
宇部・山陽小野田地区で両ダムの水を使っているのは11企業、2市(水道局)。給水量は1日42万7500立方㍍。夏から春にかけて渇水のために毎年のように工業用水を節水。2012年度は80日間(最大節水率40%)、07年度は103日間(同60%)の節水が続き、上水の節水にも踏み切った。
厚東川工業用水道事務所の藤村龍太郎所長は「節水が強化されると企業が生産調整までしなくてはならなかった。利水専用だった宇部丸山ダムに貯水機能が加わり、節水緩和につながる」と話した。具体的には、今回の対策で工業用水の第1次節水である30%節水を7日間程度、緩和することができる。

カテゴリー:経済,行政2014年6月3日

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