昨年度の産業観光、過去最高の成果

宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会(大林哲夫会長)がまとめた2013年度産業観光バスツアー(募集型)の参加者は680人で、定員に対する乗車率は77・5%と、いずれも過去最高だった。受注型と合わせた全体の参加者は1395人で、12年度より273人減ったが、「産業観光まちづくり大賞」の銀賞を受賞するなど、ツアーのコンセプトや受け入れ体制は全国的にも注目されている。

募集型は35ツアーを企画し、33回実施した。参加者の7割は地元で、年齢は平日開催とあって60歳代以上が7割を占めた。参加形態で多かったのは友人同士、夫婦、単独の順。乗車率でみる人気のコースは「宇部の匠と心」(100%)、「美祢の繁栄を支えた〝黒〟の歴史」(97・8%)、「夜の煌めき(工場夜景ツアー)」(97・6%)、「セメントの道」(96・6%)、「エネルギー・宇部」(91・3%)が上位。満足度やリピーター率も高く、産業観光エスコーターの説明も好評だ。
受注型は32ツアーで、参加者は前年度比339人減の715人。下降分は催行数(前年40ツアー)が影響しているが、企業側の受け入れ体制も考慮し「マイナス覚悟で受注体制を見直した」(事務局)という。ツアーの特徴やまちづくり大賞での銀賞、コースの一部が「瀬戸内ブランドサービス」に認定されるなど、話題性も高く、県外からの参加が半数を占めた。今後は宿泊やお土産の購入など、経済面に結び付ける工夫が求められている。
16日に国際ホテル宇部で開かれた総会で大林会長は「募集型は順調に伸びており、これからも増えてくれることを期待している。受注型にも力を入れ、県外客、宿泊客の増にもつなげたい。関係の皆さんに苦労をかけるが、理解と協力をいただき、ツアーを発展させたい」と連携強化を呼び掛けた。
今年度の募集型は21コース39ツアー(定員1041人)を予定。船舶からの工場見学を取り入れたり、行程を見直したりしたところ、既に満席のツアーも出始めた。事務局では、さらなる地域内の観光資源の掘り起こし、県内他地域との連携を進めるとともに、受注型に関して近県の旅行会社への情報発信に力を入れる。
同協議会が監修する「大人の社会派ツアー」は、CSR(企業の社会的責任)をコンセプトに、今もなお「翁」と言われ、敬愛されている渡辺祐策、本間俊平、笠井順八を中心とした産業の歴史に物語性を持たせている。産業観光エスコーターや郷土史家による案内、地産地消の食事と体験プログラムが付いている点も喜ばれている。

カテゴリー:経済2014年5月17日

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