宇部興産が製品検査で不正

宇部興産(山本謙社長)は23日、グループ会社の宇部丸善ポリエチレン(松尾典秀社長、本社東京都)が過去に販売したポリエチレン製品の一部について、顧客と定めた検査項目の一部を実施しないまま出荷していたと発表した。同製品は、宇部興産の千葉石油化学工場(千葉県市原市)が生産を請け負っており、不正は1990年代から行われていた。

都内で会見した山本社長は「顧客との契約が守られていなかったこと、それが長い間続けられていたことは大きな問題。品質管理体制の強化、内部監査の徹底など再発防止対策に努めたい」と陳謝した。

昨年11月から同社グループ全製品の品質検査を実施した中で、千葉石油化学工場が生産した、電力ケーブルの被覆材料として使われる低密度ポリエチレン製品において、顧客と契約した製品検査項目の一部を、実際は試験・分析をしていないにもかかわらず、検査表に過去の分析データに基づく値が記載されていたことが発覚した。

不正が分かった製品は、年間で約1万3000㌧前後生産している。出荷先は、国内50社に上り、今年1月から各社に説明を行っているという。

同社は昨年12月27日付で山本社長を本部長とする対策本部を設置し、顧客への対応と原因究明に向けた調査を進めてきた。さらに2月21日付で、社外取締役と同社と利害関係のない弁護士で構成された調査委員会を設置。再発防止策や対応の妥当性も確認し、調査結果を公表する予定という。

12月までに概要を把握しながら事実の公表が2カ月半遅れたことについて、山本社長は「出荷した製品の品質に問題がないかを確認し、顧客に説明する時間が必要だった」と述べた。サンプル検査などを行った結果、不適切な行為のあった過去すべての出荷製品は、品質に問題がなかったとした。

不正は製品検査担当と管理者という狭い範囲で、自己完結的に長い間行われてきたという見解を示し、「組織の内部統制が脆弱(ぜいじゃく)だった。身を正し、倫理観を改めていかなければならない」と述べた。

カテゴリー:経済2018年2月24日

山口ゆめ回廊
石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
アーカイブ
facebook
twitter