セントラル硝子がソーダ灰の生産停止

セントラル硝子(皿澤修一社長)は27日、宇部工場でのソーダ灰および関連製品の生産を停止した。役員や従業員、OBらが見守る中、皿澤社長が同工程の最終スイッチを切り、宇部曹達工業時代の1940年から75年にわたって動き続けた製造設備がその役割を終えた。(3面に関連記事)

ソーダ灰は同社の原点だが、主用途のガラスや粉末洗剤の慢性的な需要減少、ユーザーの海外移転、米国の天然ソーダ灰(トロナ灰)や中国での大量生産など、輸入品の台頭による競争激化などを背景に、市場の成長・回復は厳しいと判断。今後は有機ファインケミカル、医薬品など、高付加価値事業に経営資源を投入する。従業員は他部門で吸収する。

式典は撤去工事の安全祈願も兼ねて、ソーダ灰工程の象徴でもあるスチームチューブドライヤーの前であり、約60人が出席。前日までに原料の供給を停止し、段階的に設備が止まっており、この日のプラント周辺は、運転音もなく、静けさが漂った。皿澤社長がボタンを押すと、回転していた大型のドラムが停止するとともに宇部の産業史の一つが幕を閉じた。

皿澤社長は「当社は79周年を迎えるが、ソーダ灰事業のおかげで今日があるかと思うと感無量。次にわれわれが成すべきことは早急に次の商品を立ち上げること。これから2、3年が大幅な転換期。宇部工場はこれまでの経験と技術の蓄積を生かして大きく変化していく必要がある。失敗を恐れずに高付加価値製品を追求してほしい」と語った。

役割を終えた設備は、老朽化しているものから計画的に解体、撤去していく。約40億円と見込む。ソーダ灰、塩化カルシウムの生産から完全撤退するが、国内で唯一のメーカーとなったトクヤマとの合弁体制で、ユーザーへの影響を最小限に抑えたいとしている。

宇部工場では、次世代低GWP発泡剤製造工場の新設、医農薬中間体工場の増設に着手する。いずれも2017年1月の完成を予定。総事業費は100億円超。6月2日には市役所で医農薬中間体工場の建設に係る協定調印を行う。

 

カテゴリー:経済2015年5月28日

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