ビエンナーレ本展へ実物大制作始まる

小川さんと共に常盤湖を掘り起こした子供たち(常盤公園で)

第25回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の本展に向けて、実物作品の制作が常盤公園の野外彫刻展示場で始まった。9月下旬の開幕に向けて、作家が現地入りし、市民と交流しながら意欲作を仕上げていく。

一番乗りは福岡県久留米市の小川徹也さん(40)。今回の作品「1925~2013~」は、土の中から常盤湖のミニチュアを掘り起こし、粘土を使った造形や植栽など、複数の体験型ワークショップを通して完成させる。常盤公園や野外彫刻の歴史的背景を再確認する機会にしようとしている。
常盤湖の基礎はトタンで型枠を作り、その中に鉄骨モルタルを入れて仕上げた。16日に彫刻推進のモデル校に指定されている見初小(上田隆敏校長)の3年生21人が同園を訪れ、小川さんのアドバイスを受けて、スコップなどで掘り起こした。土の中から形が現れてくると「日本地図かな」「山口県かも」などと考えながら、制作の一端を担った。
この後、全員で湖の形を描いたり、18日の学習で取り組む粘土細工のアイデアを考えたりした。造形物は完成後、小川さんが持ち帰って素焼きし、ミニチュアの湖の周りに設置する。28日にも市民参加のワークショップがある。モルタルの上にはホワイトセメントを張って、湖のさざ波を表現するなど、芸術的な要素を加えるという。
小川さんは19回展に出品した「好縁・好円」が山口宇部空港のふれあい公園に設置され、子供たちに親しまれている。今回は素材、表現方法とも全く異なるが「形探しをやめたのではなく、宇部のビエンナーレだからこそ、新たな半世紀の第一歩となるこの時期だからこそ成立するプランとして提起した。彫刻と市民の距離を近づけ、その空気を内包するとともに、コンクールに新たな付加価値や手法を見いだす作品になれば」と期待を寄せる。
このほかラトビアのソルヴェイグ・ヴァジルジェヴァさんも制作の準備を始めた。
同展は9月29日から11月24日まで野外彫刻展示場で開かれ、実物作品18点が並ぶ。前日の28日に2次審査があり、大賞作品などが決まる。

カテゴリー:教育・文化2013年7月17日

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