山大医学部、上田講師 日本呼吸器外科学会賞を受賞

賞状を手にする上田講師(山口大医学部で)

山口大医学部付属病院第一外科の上田和弘講師(44)が、呼吸器外科の発展のため優れた業績を発表した若手医師に贈られる、2013年度日本呼吸器外科学会賞を受賞した。9~10日に愛知県名古屋市で開かれた同学会の総会の中で「安全かつ低侵襲な肺癌(がん)外科治療の追求」と題して記念講演し、絶賛された。

上田講師は1994年に同大医学部を卒業後、山大病院で呼吸器外科医として経験を積んできた。卒後20年間、一貫して呼吸器外科を専攻。臨床では体に優しく患者の負担が少ない内視鏡手術を胸部のさまざまな病気に対して導入した。基礎実験では肺がんの進展や肺の再生のメカニズムを明らかにするための研究に励んできた。
99年に医学博士、2004年に呼吸器外科専門医を取得。09年には呼吸器外科専門医合同委員会の定める基幹施設の修練責任者となり、県内の主要な総合病院の呼吸器外科医を指導している。
学会賞は、将来性のある若手医師を表彰し、日本の呼吸器外科の発展に弾みをつけようと08年度に創設された。受賞は原則年1人で、今年度が6回目。応募者は過去10年以内に発表した論文リストと主要論文10編を提出し、学術委員会が評価。その推薦に基づいて、理事会が受賞者を決める。
上田講師は100編以上のリストと厳選した論文で応募。肺がんの外科治療を、安全で体への負担の少ない方法で行うことに重点的に取り組んだ結果、肺炎などの術後合併症を軽減させ、早期に社会復帰できる外科治療体系を確立した点が、高く評価された。
山大病院第一外科は、心臓血管・消化器・乳腺内分泌・呼吸器・小児疾患と幅広い病気を治療の対象とし、講座内には基礎研究に専従するスタッフ、実験技師、検査技師らを擁する。「ベッドサイドと基礎研究の懸け橋となる研究」が可能で、研究に行き詰まった時には互いにアイデアを出し合い、基礎実験で検証できるのが強みだ。
呼吸器外科医が最も憧れる学会賞を射止めた上田講師は「前任の江里健輔教授、現在の濱野公一教授をはじめ、多くの教室員に支えてもらったおかげ」と感謝。「受賞を機に、今後も一人一人の患者が恩恵を受けられるような医療の開発を目指していきたい」と抱負を語る。

カテゴリー:教育・文化2013年5月18日

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