住谷英数塾5月4日に閉塾式

 

52年間の指導に終止符を打った住谷さん夫婦(常盤台1丁目で)

 半世紀にわたり、夫婦二人三脚で宇部市の中学生の学力アップに貢献してきた住谷英数塾が、3月いっぱいで閉じた。巣立っていった塾生は2000人を超え、医師、弁護士、会社社長など幅広い分野で活躍を見せる。卒塾生有志が、5月4日にお世話になった2人を招いて閉塾式を企画している。

夫婦は英語担当の住谷幸弌さん(83)と、数学担当の妻の和子さん(72)。それぞれで子供を教えていたのを、1961(昭和36)年の結婚を機に、岬の借家で〝合併〟したのが塾の始まり。妊娠・出産の際に、幸弌さんの松山町の実家に移し、40年前には常盤台1丁目に自宅兼用の上宇部教室もつくった。
宇部高合格を目指した厳しさで有名な塾だったという。うわさにたがわない「スパルタ教育」で、塾で出された問題は、全て正解するまで帰宅することができない仕組みだった。早い生徒は2時間で帰路に就くが、解けなければ4時間でも5時間でも居残りさせられた。言い換えれば、両先生はできるまで塾生に付き合ってくれたのだった。
40年前の最盛期には、二つの教室で250人の生徒を受け持った。15年前にも150人が在籍したが、少子化の影響もあり、幸弌さんが体調を崩して入退院を繰り返した5年前から子供の数が減っていった。2年前、幸弌さんが「これから3年間面倒を見るのは、体力的に自信が無い」とし、新中学1年の受け入れをやめ、通っていた2、3年生を送り出して閉じることを決意。今年の3月、4人が無事志望校に合格したのを見届け、52年間の歴史に幕を下ろした。
塾生から男先生と呼ばれていた幸弌さんは「入塾から送り出すまで、常に責任の重さを感じてやってきた。今から何をしようか考えているが、いい案が浮かばない。閉塾式をしてくれるのはありがたいが、照れくさい」と話した。一方、女先生こと和子さんは「この職業のおかげで、いろいろな縁ができたし、パワーももらった。私たちの所に習いに来てくれてありがとう」と笑った。
閉塾式は吉村泰範さん(60)、日山篤人さん(41)、末冨将史さん(31)が中心となって企画した。末冨さんは「目標を定めて頑張ることの大切さを教わり、その後の人生にとても役立った。厳しいと思ったことは一度も無かった。感謝している人は多いだろうから、ひっそり閉めては駄目だと思った」と発起の理由を語った。
現段階では約50人が出席を予定している。所在が不明な人が多く、記事で知った人の参加も受け付ける。問い合わせは末冨さん(電話080─6264─6621)へ。場所は国際ホテル宇部。午後5時受け付け開始、6時開式。会費は6000円(学生は3000円)。

カテゴリー:教育・文化2013年4月27日

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