4月11日から松田正平展

県立美術館や宇部市などは、宇部市出身の洋画家、故松田正平さんが今年で生誕100年を迎えたのを記念して、4月11日から5月26日まで同美術館で「生誕100年松田正平展―悠久の周防灘」を開催する。地元初公開の作品を含め初期から最晩年までの油彩画101点が並び、〝正平ワールド〟が繰り広げられる。

松田さんは1913年1月16日島根県生まれ。宇部の松田家の養子になった。32年に東京美術学校(現東京芸術大)に入学し、「婦人像」で帝展初入選。卒業後はパリに留学。帰国後の41年「地図」などで国画会展に初入選した。独自の表現を模索して少しずつ画風を変えながら、生涯を通して油絵の可能性を探究し続け、晩年には独特の絵肌(マチエール)による透明感あふれる独自の画風を確立した。84年に新潮社の第16回日本芸術大賞を受賞。2004年、91歳で死去した。
今回の展覧会は、松田さんの画業を包括的に回顧し、新たな視点から松田さんの魅力に迫ろうという狙い。大規模な松田さんの展覧会は、2004年に宇部市文化会館で開いて以来9年ぶり、県立美術館では1987年の回顧展以来26年ぶりとなる。
作品展示は5部構成で、同美術館所蔵の約20点をはじめ、県内の各美術館や宇部市、個人所蔵の油彩画が、年代別に展示される。第1章「芸術の都パリへ」は、画家としての原点となる藤島武二に学んだ東京美術学校時代からパリ留学時代の初期作品。油絵の奥深さを肌で感じ、表現の可能性を探究した「絵の具との格闘」が第2章で、厚く塗り重ねられた作品群は圧倒的な存在感を示す。
以下▽繰り返し薄い絵の具を塗っては削る繊細な表現へと変化した「美しい絵はだをもとめて」▽愛犬や自ら育てたバラなど、身近なモチーフに注がれた松田さんの愛情に満ちたまなざしが感じられる「犬馬難鬼魅易」と続く。最終章「悠久の周防灘」は、毎年のように訪れた瀬戸内海に浮かぶ祝島の風景を中心に展示し、松田さんの変遷をたどる。
同展実行委員会主催、宇部日報社など特別協力、宇部文化連盟と宇部市芸術文化を高める会の協力、宇部商工会議所、宇部観光コンベンション協会後援。観覧料は一般900円(前売り700円)、シニア・学生700円(同500円)、18歳以下は無料。
県立美術館ではチラシ2万枚を製作。3月から県や宇部市の施設、県内のコンビニ、スーパーにも配布し、PRする。
宇部市交通局は同展覧会に合わせ、団体を対象にしたバスツアーを企画し、募集している。問い合わせは同局観光貸し切り係(電話31―2442)へ。

カテゴリー:教育・文化2013年2月16日

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