藤田忠夫元市長の妻・郁子さん 福原芳山公の本出版

0201153859_ナベ本出版藤田さん.JPG 藤田忠夫元市長の妻・郁子さん(70)が「日本最初のバリスター│旧宇部領主・福原芳山公の足跡を訪ねて」を自費出版した。バリスター(Barrister)は法廷弁護士のこと。2008年に見つかった「芳山宛書簡集」を詳細に調べる中で、芳山公が国内初のバリスターであることを突き止め、資料とともにまとめた。「歴史をひもとくことで、輝かしい功績と気高い人間性を改めて確認できた。多くの皆さんに読んでもらえたら」と話している。

書簡集は、日本語や英語で記された文書類で構成。旧宇部銀行館(ヒストリア宇部)の展示史料を探していた市が、市図書館付設資料館で発見した。
藤田さんは10年3月にコピーを入手した後、英文の手紙、領収書、日記などを整理して、これまで明らかになっている史実と照らし合わせながら、独自に調査・研究を始めた。
バリスターにつながる第一歩は、ふと目に留まった1枚の領収書。「英国・リンカーン法学院の授業料」であることを割り出し、芳山公のバリスター試験合格を推測した。母校の大学同窓会を通じて紹介を受けたロンドン大学の関係者に問い合わせたところ、当時の文書が現存しており、法学院入学と試験合格の新事実が分かった。
「日本人のリンカーン法学院在籍は国内法曹史上で初の発見」「芳山公のバリスター合格は、日本人初とされている定説より3年早い」。藤田さんが宇部市内で知り合った英国人に先人の偉業を伝えたところ、約1年後の昨年春、帰国した英国人から裏付けとなる同法学院の記録本(復刻版)が送られてきたという。藤田さんは「わが家の宝物になった」と振り返った。
本は▽若き老中・宇部領主・鈴尾駒乃進▽芳山書簡集▽バリスター資格取得の確認▽リンカーン法学院に学ぶ芳山公▽岩倉使節団・木戸孝允と芳山公▽壮年芳山公▽芳山公顕彰碑│の7章構成。新たな史実をはじめ、約2年半かけて収集した関係資料や歴史背景、調査に関わるエピソードなどを紹介している。
また、丸本卓哉山口大学長の「長州ファイブと福原芳山」、広田稔九州大名誉教授の「ケンブリッジとグランチェスター」も特別寄稿として掲載されている。
B6変型判、156ページ。定価1200円。市内の幸太郎本舗2店舗と逍雲堂美術館で販売中。

カテゴリー:教育・文化2013年2月2日

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