教善寺「サザンカ」県天然記念物に指定

県指定天然記念物となったサザンカ(西万倉の教善寺で)

宇部市西万倉の教善寺境内にある推定樹齢450年のサザンカの古木が、県の天然記念物に指定された。市内では熊野神社(二俣瀬山中)のツルマンリョウ自生地、教念寺(寺の前町)のナナミノキに次ぐ県指定天然記念物となる。

13日に開かれた県文化財保護審議会の答申を受け、県教育委員会会議で決定した。53件目の県指定天然記念物。サザンカは1994年に楠町(当時)の天然記念物、市町合併後の2004年には宇部市の天然記念物に指定されていた。
サザンカは境内の旧万倉幼稚園裏手に立っている。樹高13㍍、幹回りは約2・3㍍。樹高は全国的にも最大級のものの一つとみられる。
地上3㍍ぐらいから支枝が三十数本、分岐している。何カ所かで古木の証しである枝と枝が引っ付く連理(れんり)や、木肌にコケ類の自生が見られる。10月下旬から12月中旬にかけて白色の花を咲かせる。八重咲きで結実して種を付ける。
江戸時代の記録「防長寺社由来」「防長風土注進案」によると、教善寺は16世紀の創建とされ、当時、付近を治めた領主の家臣がサザンカの種をまいたとされる説や寺の雑用係、中間(ちゅうげん)が住む家の生け垣に植えた1本が風雪に耐えて大きくなったという説がある。
花の季節には地元はもちろんのこと、東は周南市、西は福岡県北九州市あたりから見に来る人がいる。文化財巡りのルートの一つにもなっている。2年前には樹の生命を大事にする会やサザンカ保護推進の会が土壌改良に取り組むなど、地域を挙げて古木を守っており、県指定の要望も強かった。
前住職の杉形卓浄さんは「古木を守ろうと地元の人や樹木医のグループが毛虫の防除や土壌改良をされるなど地域を挙げて温かく見守ってくれている。これからも立派な花を咲かせ続けてほしい」と指定を喜んだ。

カテゴリー:教育・文化,その他の話題2012年12月14日

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