市教委「宇部の精神」、次代へ

「宇部の精神(こころ)を知る」をテーマに、宇部市教育委員会は夏休みに、小・中学校の先生を対象としたフィールドワークを実施する。先生たちが宇部の企業や史跡などを実際に巡り、歴史や文化に詳しい市民と交流することで、より充実した地域学習へと結び付けることが狙い。白石千代教育長は「宇部の歴史や偉業をきちんと教え、古里のことを自慢げに語れる子供たちを増やしていきたい」と語る。

白石教育長が昨年、市内の6中学校の協力を得て、122人の生徒に渡辺祐策翁の銅像の写真を見せて名前を尋ねたところ、名字までしか答えられなかった回答を含めて正答率はちょうど50%だった。「宇部の歴史がきちんと伝わっていない」と感じた白石教育長は一つの理由として、小・中合わせて約700人の教職員のうち、半数以上が他市の出身者で、宇部の歴史を詳しく勉強する機会に恵まれていないのではと考えた。
そこで、市小学校研究会社会科部会に提案し、タイアップして夏休み中の8月9日の研修会をフィールドワークに変えた。一行は午前中に宗隣寺と、宇部興産グループ総合案内施設「UBE i plaza(ユービーイー・アイ・プラザ)」を見学。午後からはときわ湖水ホールに移動し、市ふるさとコンパニオンの会を講師に、市の発展の礎となった石炭産業などについて勉強する。午後の部は、新規採用者や希望者の参加も受け入れる。
受講希望者は、学校を通じてこれから募る。
秋には、厚南郷土史研究会と連携した厚南地域の史跡巡りや、北迫遺跡の復元作業への参加も計画している。
白石教育長は「副読本の文字を見るだけと、実際に現場に行き、深く研究している人の話を聞くのとでは全然違うし、子供たちに伝えたいことも変わってくると思う。古里の歴史を次の世代に伝えるのは大人の役割。併せて先生たちには、地域の人とのつながりもつくってほしい」と期待を寄せた。

カテゴリー:教育・文化2012年6月19日

石炭都市宇部市の起源
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