山大工学部が新奨学金

山口大工学部(堀憲次工学部長)は、返還の必要のない給付型奨学金制度を2種類、今年度に創設した。特に博士課程の進学者と在籍者に手厚く支給する。優秀な研究者を経済的に支援することで、工学部の研究力を高めるのが狙いだ。

同学部同窓会の常盤工業会と、共同研究などでつながりが強い新光産業による寄付金で創設した。
常盤工業会奨学金は、博士、修士、学部生が対象。博士課程は成績の優秀な順に、A、B、Cの3タイプあり、それぞれ年間50万円、25万円、10万円を、各1人以内、6人程度、7人程度に支給する。
修士課程も成績重視で、10万円を3人程度に支給。学部生は、経済的に恵まれない学生を対象に、10万円を11人に支給する。
新光産業奨学金は、当面、5年間設置。博士課程の進学が決まった修士課程の成績優秀な学生4人以内に25万円を支給する。いずれも毎年、募集し審査する。
制度創設の背景に、博士課程の進学者の減少がある。同学部によると学部生540人のうち、約65%が修士課程に進学する。しかし、就職難を悲観して、博士課程に進学するのは10~15人程度。若手研究者の不足による大学の研究力の低下が懸念されるという。
常勤職に就けずに任期付きの職を渡り歩くポスドク(博士研究員)になるのを恐れる学生が多いとされるが、堀工学部長は「工学系に限れば、博士号取得は、企業研究職には圧倒的に有利」と話す。将来的には、30人程度の進学者を見込む。
新光産業奨学金について「申し出に大変感謝している。企業、研究機関が求める優秀な人材をしっかり育成したい」と話した。

カテゴリー:教育・文化2012年3月13日

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