歴史民俗資料館、あすから30周年記念企画展

展示されるベロ藍の磁器(右4点)と天然染料の磁器(左6点、歴史民俗資料館で) 今年で開館30周年を迎える栄町の歴史民俗資料館(大田好夫館長)で、3月1日から記念企画展「ワグネル化学者からの贈り物~ベロ藍コレクション」がスタートする。ドイツの化学者・ワグネル博士が開発、実用化した人工顔料「ベロ藍」で色付けされた磁器と、天然染料で色付けされた磁器を展示。色の違いが楽しめるとともに、ワグネル博士と小野田との深い縁も知ることができる。入場無料、同月11日まで。

「ベロ藍」はベロリン藍の短縮形でベロリンはドイツの首都ベルリンがなまったもの。発色が良く色鮮やかである点が、江戸時代まで使われていた天然染料の「呉須」と大きく異なる。
ワグネル博士は、1868年に来日。佐賀県有田町で窯業の技術指導を行い、その時に「ベロ藍」を日本に持ち込んだとされている。小野田との関わりも窯業がきっかけで、小野田セメント(現・太平洋セメント)には1881年と90年に来社し、指導を行った。また笠井順八の息子・真三のドイツ留学に同伴したという。
展示では、呉須とベロ藍で絵付けされた磁器がずらりと並ぶ。それぞれの染料で色付けされた伊万里焼の笹徳利を比較できるように置き、ベロ藍の発色の良さが分かるようにしている。また、下関市立豊北歴史民俗資料館から特別出品された豊北地区で焼かれたベロ藍の磁器の展示もある。
8日午後1時半からは市民館で、ベロ藍に詳しい河野豊彦さん(元歴史民俗資料館館長)を講師に招いた講演会「笠井順八翁とその時代」を開催。講演会後には、同館に移動し、ギャラリートークも行う。
同館学芸員の石原さやかさんは「小野田とも関わりのあったワグネル博士が実用化した鮮やかなベロ藍と、日本古来の染料との色の違いを楽しんでほしい」と話した。
開館時間は午前9時~午後5時、月曜休館。問い合わせは同館(電話83─5600)へ。

カテゴリー:教育・文化2012年2月29日

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