学生にカーシェアリング、山大工学部で実験

携帯電話の予約画面とレンタカー(山口大工学部で) 山口大工学部にこのほど、自動車を共同利用するカーシェアリングの実験ステーションが設置された。事前アンケートでは車を持たない学生の約4割が「使いたい」と回答。車を買えない学生に需要がありそうだ。地方のカーシェアリングの可能性を研究する同学部の鈴木春菜助教は「日常生活の満足度が向上するはず」と期待している。

大学東門駐車場のステーションには運営会社アルボス(山崎修社長、宇部市東藤曲)が所有するコンパクトカーと軽乗用車の2台が並ぶ。対象は学生と教職員で、利用料金は時間料金の15分157円に距離料金の1㌔当たり10円が加算される。
システムはカーシェアリングシステム「カシェリ」を筑波大(茨城県)などで展開するユーピーアール(酒田義矢社長、同市善和)が開発した。使うにはパソコンか携帯電話を使って専用サイトで会員登録して予約する。車にはデータ通信端末が搭載されていて、窓ガラスに取り付けられたセンサーに学生証などの非接触型ICカードのFeliCa(フェリカ)を近づけるか、携帯電話でサイトにアクセスしてドアの施錠を解除。助手席のグローブボックスの鍵を取り出して運転する。
返却時の給油は原則不要で、ガソリンが少なくなればユーザーが給油カードを使う。利用料金はクレジットカードで決済する。
2~4年、大学院生453人を対象にしたアンケートでは約8割の学生が免許を持ちながら、車を所有しているのは約4割。車がない学生の多くが不便と答えながら、半数以上が在学中に購入予定がないと答えた。
大学や2社と公共交通を補完する移動手段を検討している市総合政策部も、研究に注目している。アルボスの穐村将人取締役は「行政からの助成を受けずに運営できる収益が得られるシステムづくりを目指す」と話す。
稼働時間の目標は月の10~20%。鈴木助教は学生に協力してもらい学内でチラシを配布するなどしてカーシェアリングの認知度を高め、システムのほかアルバイト先と大学の往復ばかりの学生の活動範囲が広がって、地元に愛着が湧くかなどのテーマで研究を進める。
鈴木助教は「カーシェアリングは都会で広がっている。地方でも若者や低所得者に需要があるのではないか」と話した。

カテゴリー:教育・文化2011年12月27日

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