香川高卒の推理小説作家、北森鴻さん 母校図書室にコーナー

同期生たちが贈った北森鴻さんの全作品(宇部フロンティア大付属香川高で) 宇部フロンティア大付属香川高OBで、昨年1月に48歳の若さで逝去した推理小説作家、北森鴻さん(本名新道研治=写真)の業績を後輩たちに伝えたいと、同期の有志たちが母校に全34作品のハードカバーと文庫本合わせて67冊を寄贈した。同校の図書室に特設コーナーを設けており、在校生たちが関心深く、先輩の著書を手にしている。

北森さんは父・利夫さん(81)の仕事の関係で転校を繰り返し、琴芝小で3、4年生の2年間を過ごした後、山口市に転居。同市の中学校を卒業後、同校に進学した。在学中は、生徒会長を務め、小説を書いては友人に見せていたという。駒沢大を経て、出版関係の仕事に従事する傍ら、執筆活動も行い、1995年に第1作「狂乱廿四孝」で鮎川哲也賞を受賞。99年には連作短編集「花の下にて春死なむ」で第52回日本推理作家協会賞を獲得した。同期の受賞者には東野圭吾さんがいる。
その後も、異端の民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國の活躍を書いたシリーズ「蓮丈那智フィールドファイル」などが人気を博し、知名度を上げていった。今後のさらなる活躍が期待される中、昨年1月25日に急性心不全で亡くなった。
男子部13期生が同窓会の幹事を任された2005年に、高校時代を共に過ごした仲間たちが25年ぶりに再会。たまに会って食事をするなど再び親交を深めていた最中の訃報だった。特に仲の良かった安藤良樹さん(50)と、幹事の代表者だった増重仁史さん(50)が中心となり、同期生に呼び掛け、20人の有志で本と棚を学校にプレゼントした。
友人たちの厚意を知った利夫さんは05年にテレビドラマ化された「凶笑面」で使われた仮面と、鮎川哲也賞の受賞者に与えられるコナン・ドイル像を、期限を設けずに貸与。本棚の上に展示されている。
増重さんと安藤さんは「在学中には気付けない部分もあるが、高校時代を共に過ごした仲間は、良い思い出であり、支えにもなる。後輩たちに新道君の活躍を伝えるとともに、人との出会いを大切にしてほしいというメッセージを込めている」と語った。
同校では、校内図書館だより「らいぶらりい」で詳しく紹介。普段はクラスに掲示するものを、全生徒に1部ずつ配布して熱くPRした。

カテゴリー:教育・文化2011年11月11日

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