岡本さん画集20冊記念展、11日から文化会館

先月、先行して開催した小規模展で本展への意気込みを語る岡本さん(宇部井筒屋で) 鉛筆一本で全国の風景をスケッチしている厚東小教諭、岡本正和さんが自費出版する画集が今年1月、20冊を数えた。これを記念する原画展が11日から宇部市文化会館で開かれる。

映画監督の山田洋次さんなど、1977年に第1号を出版して以来、画集を通じた「多くの人との出会いが宝物」と岡本さん。原画の他、手紙や感想文を展示。交流を振り返るギャラリートークも開く。時間は午前10時から午後9時(初日は正午から、最終日は4時終了)、15日まで。
岡本さんは1952年、柳井市の生まれ。幼い頃から絵が大好きで、冬は曇りガラスに指で描いて遊んだ。画家志望だったが、親の勧めで教師の道へ。しかし絵への情熱は失せることはなく、休日ごとにスケッチブックと鉛筆を携え、全国各地を訪ねた。
画集は77年、自分の結婚式の引き出物として第1号を出版。その後、93年に第2号を出版してから毎年、発行している。
描いた風景は、田植え前の水を張った水田やかやぶき屋根の民家、樹齢1000年の下関市川棚のクスノキなど、心和む県内の山里が中心だ。北海道や新潟県にも出掛けた。無心に描いていると土木作業員から声を掛けられ、一晩、一緒に飲み明かしたり、車の故障で立ち往生しているところをダンプの運転手に助けられたりと逸話に事欠かない。
中でも98年に描いた、藤山校区にあった「ふじや食堂」は、古き良き時代の郷愁を誘う作品。この付近で高校時代を過ごした山田監督の目に留まり「寅さんをこの看板の前に立たせたい」と直筆の手紙をもらった。「釣りキチ三平」で知られる漫画家、矢口高雄さんとも画集が縁で交流が始まった。
「単独の作品ではなく、画集にしたからこそ多くの人の手に取ってもらえた。1作品、1画集ごとに出会った人との思い出が宝」と岡本さん。原画の多くは贈って手元になかったが、今回の展示会のために送り戻してもらうやりとりの中で、さらに旧交を温めた。
原画展では、厳選の原画100点の他、手紙や、作品が採用された本や商品のパッケージを展示。人との縁や鉛筆画の描き方をテーマにしたギャラリートークも開く。いずれも午後7時から。12日「出会った方々」、13日「私の描き方」、14日「画集の作り方」。
問い合わせは岡本さん(電話41─9192)。

カテゴリー:教育・文化2011年8月9日

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