中央・厚狭図書館14日まで「原爆と戦争の資料展」

知覧特攻隊の写真を見る小学生(厚狭図書館で) 中央図書館(津田恵子館長)と厚狭図書館(開初茂夫館長)で「原爆と戦争の資料展」が同時開催され、来館者は貴重な展示品に見入っている。14日まで。

同展は今年で3回目。世界で唯一の被爆国である日本の図書館でしかできない「原爆と戦争」の資料展を地方の図書館から発信しようと企画した。
中央図書館では「原爆・戦争・平和について知ろう!」をテーマに開催。宇部・山陽小野田原爆被爆者協議会提供の写真や絵画35点と中央図書館にある戦争や平和に関する書籍約100冊を展示している。
「殺してくれ」というタイトルの写真は、長崎市で電報を配達していた16歳の少年が原爆の熱風で背中を大やけどし、苦しさのあまり「殺してくれ」と叫んでいる様子が伺える。広島の原爆ドーム前で雪を食べている戦争孤児を写した写真には「野宿し着替えもなく盗みをしなくては生きていけない」の言葉が添えられている。
このほか、戦争や平和に関する最近の新聞記事を紹介するコーナーもある。
田中智幸司書は「特に戦争を知らない若い世代に見てもらい、平和の大切さについて考えてほしい」と話した。
厚狭図書館では、広島平和記念資料館と鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館から借りたパネル写真45点や特攻隊員の遺書のコピー23点を展示。特攻隊員の遺書には、親に向けた感謝の言葉が並び、先に逝く無念さがにじみ出ている。
また、児童文化活動家の黒瀬圭子さん(下関市)が所有する戦争に関わる絵本や児童文学書約100冊が置かれたコーナーも設置されている。
会場には、東日本大震災で大きな被害を受けた東京電力福島第1原子力発電所の写真も12枚展示。開初館長は「原爆を含め、原子力はもろ刃の剣であり、一歩間違えば大きな被害が出る。原子力についてもっとよく考えてみる必要があると思う。見てくれた人に何かを感じてもらえれば」と話した。
13日午後1時半からは「絵本に見る戦中・戦後」と題して、黒瀬さんが1940年代からの時代背景を語る基調講演会がある。
問い合わせは同館(電話72―0323)へ。

カテゴリー:教育・文化2011年8月4日

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