高まる期待、彫刻設置開始 トップは京都の森川さん「此処」

最初に設置された森川さんの「此処」(26日午前9時半、常盤公園で) 第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に向けて、実物制作作品の設置作業が26日から宇部市の常盤公園彫刻野外展示場で始まった。市制施行90周年、野外彫刻50周年の節目を飾る20点のうち、最初に姿を現したのは森川穣さん(27)=京都市=の「此処(こなた)」。鉄製の不思議な作品が、湖を望む丘陵地に設置された。

森川さんの作品は半円形で、一方はさび止めのグレー、一方は黒色。ちょうど人の目線の高さ(約1・4㍍)に約280個の穴が並び、そこから見る風景や内側に差し込んでくる光が特徴。重さは約2・1㌧。最終制作地の兵庫県神戸市から運び込まれた。大型クレーンでつるし、展示委員会が指定した場所に設置された。一部を埋設し、仕上げ作業も行う。
森川さんは「特に素材にはこだわっていないが、物の見方を変えたり、視野を遮ったりすることで、見えてくるものがあるというのがコンセプト。美しい常盤湖を直径6㍉の穴からのぞき込んでほしい」と語った。
作品の設置期間は8月31日まで。中出武彦さんの「深夜バス」、近藤洋平さんの「干渉」、カイ・シーメンツさんの「Total Theatre」など8点は現地制作され、その様子が見学できる。市内から初めて実物制作に選ばれた岡野幸絵さんの「ただいま、地球」は熊本県などで制作され、設置期間の終盤に持ち込まれる。
久保田后子市長は「作品が並び始めると、ようやく本番を迎えるという感じ。この時期は、多くの人が関わってビエンナーレをつくり上げるというプロセス、野外彫刻の醍醐味(だいごみ)が実感できる。審査員の一人として、制作現場に極力赴き、作家の話を聞きながら、自分の五感をフル稼働して鑑賞し、節目にふさわしい作品を選びたい」と語った。
本展は9月24日から11月13日まで同展示場。23日に審査が行われ、各賞が決まる。

カテゴリー:教育・文化2011年7月26日

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