厚東川が下敷きに、後藤さん(環境共生機構)が干潟の希少生物を紹介

厚東川河口の生き物をまとめた下敷き 厚東川河口の生物多様性について調べている宇部市のNPO法人環境共生機構の後藤益滋さん(36)=香川学園宇部環境技術センター技術部主任=がこのほど、干潟に生息する希少生物と観察ポイントをまとめた下敷きを作った。興味のある子供たちに贈呈するとともに、依頼があれば河口付近を案内するなど、環境教育、干潟の保全に励んでいる。

「重工業地帯があるのに干潟が昔の状態で残っている。多様な生物がいる誇れる川だということを多くの人に知ってほしい」と後藤さん。厚東川の干潟との〝付き合い〟は15年余り。この間、淡水、汽水、沿岸海域の広範な生物に詳しく、一定の経験が必要とされる自然環境研究センター主催の生物分類技能検定(2級、水圏生物部門)にも合格した。
厚東川河口は環境省の日本の重要湿地500にも指定され、砂、砂と泥、水に浸からない場所のそれぞれに希少種、固有種が生息する。後藤さんは、2010年度のセブンイレブンみどりの基金を受けて、絶滅危惧種に指定されているシオマネキなどの生息状況の把握や保全活動に当たり、その成果をまとめた。
観察ポイントとしては、沖の旦橋、琴川橋、厚東川大橋周辺を挙げ、塩性湿地植物群落、巻き貝のウミニナ、フトヘナタリ、オカミミガイの群れなどを紹介。甲殻類では、シオマネキ、ハクセンシオマネキ、ケフサイソガニ、ユビアカベンケイガニなどの特徴も記した。こうした生物は底質浄化の役割も持っている。
今月はカニの活動が活発になり、シオマネキのウエービング(はさみを振る求愛行動)など、カニのダンスも見られるという。6月12日には干潟生物観察会を開く。午前10時に琴川橋左岸側に集合。定員は20人で、参加は無料。けが防止の長靴、観察用のスコップなどは持参する。
希望者は8日までに後藤さん(電話32─0082、ファクス21─0083、メール)へ。

カテゴリー:教育・文化2011年5月21日

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