小野紙すき活動協、和紙の伝統受け継ぐ

蒸された後、取り出されるコウゾ(小野中で) 和紙の原料となるコウゾを蒸して皮をはぐ作業が十八日、小野中であり、小野地区振興対策委員会を中心とした「紙すき活動にかかわる協議会」(末田昭男会長)の会員と、生徒・教職員ら五十人が協力し合った。

地域産業の一つだった紙すきの伝統技術を次世代に引き継ごうと、昨年に続いて実施。小野地区では一九八四年まで約二百年間にわたって紙すきが行われ、最盛期には十二軒が営業していたという。
小野中は八七-八八年度に、県と市から郷土史教育の研究指定を受け、その延長として紙すき実習を開始。毎年卒業していく三年生が、自分たちの手で卒業証書をすくことが伝統となっている。
コウゾは十一日に約三十㌔分を収穫。同じ長さに切りそろえて炉と釜の上に束にして置き、たるを逆さにかぶせて約三時間蒸し上げた。皮が少し縮んだところで熱いまま取り出した。皮をはぐ作業は全員が参加。わずか二十分で、すべての皮をむき終えた。
協議会では、のりの役目を果たすトロロアオイの栽培と加工も今年から取り組んでおり、一通りの紙すき工程を自前で行えるようになった。
末田会長は「基礎はできたので、いろんな経験を積みながら若い人に技術を広げていきたい」と意欲。
同校では、加工したコウゾを砕いて紙素にする最終工程も生徒に体験させたいとしている。

カテゴリー:教育・文化2010年12月20日

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