山大サークル、学生の平和意識調査

 山口大の学生サークル「生命哲学研究会」(多門裕貴代表)は、広島大など中国地方の大学と協力して核兵器に関する意識調査を学生に行い、このほど成果をまとめた。核兵器を否定しながらも、使用の可能性があり得るし、廃絶は難しいと考えていることが浮かび上がった。

 調査は三─五月に三十八大学の二千五百人を対象に行い、千九百七十人(男子千七十人、女子九百人)が回答。被爆地の広島県出身者と、他県出身者に分けて集計。
 広島への原爆投下日を尋ねる質問では、広島出身者は20%、他県出身者は28%が正しく答えられなかった。
 原爆投下に関し、「許せない」と答えたのは、それぞれ61%、52%にとどまり、「どちらとも言えない」は各28%、34%、「やむを得なかった」「正当だった」を合わせると各10%、13%に上った。
 核兵器の存在について「いかなる場合も認めない」と答えたのは各73%、71%。一方、核廃絶への可能性については「可能」と答えたのは各16%、15%にとどまった。今後の核兵器の使用に関して「必ずあると思う」「あり得ると思う」を合わせると各78%、77%に上った。また全体に女子の方が男子よりも核兵器を否定する傾向が高かった。
 平和に貢献する行動について、全体で七割以上が「行動したいが何をしていいか分からない」と答えた。
 多門代表は「予想以上に平和への意識が低いのに衝撃を受けた。対話と行動で意識改革を図っていくことが重要と考える」と話した。
 核兵器に関する資料と合わせて調査結果を先月、吉田、小串、常盤の各キャンパスで開催された同大の学園祭で展示。三会場で八百三十六人が来場した。

カテゴリー:教育・文化2010年12月4日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single