小学校の国語、改善の兆し 全国学力テストの結果公表

 宇部市教育委員会は十五日、市内の小学六年生と中学三年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。二〇〇七─一〇年度の各年度の全国の正答率を100とし、その年の宇部市の状況を指数化して示している。小学校の正答率は全国と比較して低い傾向にあるが、今年度は国語の知識に関する問題で初めて全国を上回るなど、改善の兆しが見られた。中学校は全国とほぼ同程度だが、全般には昨年度を下回り、特に数学で下回る割合が大きかった。

学力テストは四月二十日に実施。小学校は市内全二十四校の千五百二十六人、中学校は市内全公立十三校の千四百二十八人が、国語、算数・数学の知識と活用に関する問題と、生活習慣や学習環境などに対する質問紙調査に答えた。市教委は「調査結果は過度の競争をあおるものではなく、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善に役立てていく」としている。
小学校は、国語の知識に関する問題で、すべての領域で全国を上回った。「話すこと・聞くこと」の領域で大きな伸びが見られた。国語の活用に関する問題は、全国を下回った。物語を読んで指示された部分についてあらすじを書いたり、思ったことや考えたこととその理由を書いたりする問題の正答率が低かった。
算数の知識に関する問題も全国を下回った。特に数量を等分した時の一つ分を分数で表す問題は、三割弱の児童しかできていなかった。算数の活用に関する問題では「量と測定」「図形」「数量関係」は昨年度を上回った。
中学校の国語は、文脈に即して正しい漢字を書く問題が全国と比較して下回る割合が大きかった。本文中の表現が例えている内容をとらえて書く問題は、全国と同様に低い傾向にあった。数学の知識に関する「数と式」「数量関係」の領域は、四年間を通じて全国正答率を上回ったが、円柱の体積を求める問題や、証明に関する問題は全国と同様に低かった。
生活習慣や学習環境に関する調査では、規範意識や自尊感情は全国に比べて望ましい傾向が見られた。近所の人へあいさつをする児童生徒の割合は全国に比べて高く、将来の夢や目標を持っている児童の割合も高かった。生活状況では、平日の一日当たりのテレビ、ビデオ、DVDの視聴時間が長い児童生徒の割合が、全国に比べて高い傾向にあった。
家で自分で計画を立てて勉強したり、家で学校の授業の復習をしたりする児童生徒の割合は低かった。平日の家庭での学習時間も全国に比べて短い傾向にあった。

カテゴリー:行政,教育・文化2010年11月16日

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