宇部の歴史を陶器で表現、12日から「炭鉱と萩焼展」

層シリーズの花器を持つ平野さん(西岐波上の原で) 炭鉱の町だった宇部の歴史を表現した陶器三種類がこのほど完成した。地域活性化に力を入れる常藤町の板垣良行さん(52)の企画を、西岐波上の原の萩焼作家、平野豊成さん(52)が実現したもので、十二日から二十三日までときわミュージアムで開く「炭鉱(やま)と萩焼展」で発表する。

 宇部地区独特の炭層、五段層をイメージした「層」シリーズは、二種類の土で石炭層を表現した。高さ三十五㌢の花器は、九つの層を重ねた塊から針金を使って切り出して中をくりぬいた。
 粘土の相性が合わなければ境がしっかりとつかずにひずみが生じるため何度も作り直し、上薬の材料を手に入れるため遠くまで足を運んだ。平野さんは「窯出しで予想以上の仕上がりになって驚いた作品もある」と話した。
 花器と香炉「南蛮車(なんば)」は、花留の役割をするふたが炭鉱の巻き上げ機の滑車からデザインされており、剣山を使わずに花が生けられる。器本体は「層」と同じ地層を表現した。
 「煉(れん)」シリーズは桃色れんがの温かみのある色を再現した。
 板垣さんは父親が鉱員で炭鉱となじみが深い。宇部市を代表する民芸・工芸品が少ないと感じて企画しており「郷土愛をはぐくむためにはほかの地域に誇れる文化が必要。その一つの工芸品になれば」と期待を込める。
 「炭鉱と萩焼展」の開場は午前九時から午後五時まで。

カテゴリー:教育・文化2010年11月5日

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