「吉部村芝居」3年ぶり上演、練習に熱

通しげいこに励む出演者たち(吉部文化センターで) 伝統芸能「吉部村芝居」の練習が佳境に入ってきた。吉部八幡宮(野村清風宮司)の秋の大祭「芋煮え祭り」の奉納行事で、上演は二〇〇七年以来三年ぶり。十一月三日の本番に向けて、吉部文化推進会(大田壮助会長)の有志が連日夜遅くまで、通しげいこに励んでいる。

上演する作品は、時代剣劇「時雨の源太 寝返り地蔵」。渡世の義理と人情をテーマにした仁侠(にんきょう)物で、三幕約八十分。
監督と役者の三役を掛け持つ大田会長は「村芝居には付き物の涙と笑いが盛りだくさん。人情の機微に触れてもらえたら」と思いを語る。
主役の源太には、石田知成さんが挑む。舞台は四回目のベテラン。「ひと所には納まっていられない性格ながら、義理と人情に厚い人物」を演じる。
初舞台を踏むのは三人。子分の一人を演じる野村敦さんは、野村宮司の長男で、今春から同八幡宮の弥宜(ねぎ)を務めている現職の神職だ。
「村芝居に若いころ出演したことのある父からは『セリフをかみしめて伝えるように』と助言をもらった。吉部の風土や伝統を守ることで、地域の結束が強まれば」と張り切っている。
吉部村芝居は各地で盛んだった農村歌舞伎の名残。推進会が一九八八年に結成され、七〇年ごろまで上演されていた村芝居を復活させた。経費は見物客の祝儀に頼っているため毎年の上演は難しいが、今回で九回目の舞台を迎えることになった。
上演に向けては、七月に外題、八月中旬に配役を決定。九月からは週六日間のペースで練習を重ねている。
芋煮え祭りは、同八幡宮が創建された当時(一二六一年)の「芋煮の神事」に起源を持つ。当日は午前十時から本殿祭やご神幸祭、みこ舞など。余興は午後一時から境内の吉部文化センターで。藤雄介さん(キングレコード)の歌謡ショー、奉納抽選会、もちまきもある。

カテゴリー:教育・文化2010年10月15日

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