黒石中で「命の大切さを学ぶ教室」

kuroisichuu.jpg 県内の中学校では初となる県警本部の「命の大切さを学ぶ教室」が十六日、黒石中(本池純校長、三百八十人)で開かれた。生徒たちは、犯罪や交通事故などで愛する家族を亡くした遺族の悲しみや苦しみを知り、かけがえのない命の尊さについて考えた。

教室は体育館であり、全校生徒が受講。犯罪被害者支援室の白石剛一課長補佐の講義や、遺族の深い悲しみ、怒り、切なさ、愛を伝えるDVD視聴、童話の朗読などがあった。
DVDは、悪質な飲酒運転の暴走車にひかれ、十九歳の息子を亡くした神奈川県の鈴木共子さんの取り組みを紹介。念願の早稲田大に入学したばかりだった息子の代わりに講義を受けようと、受験勉強して合格するたくましい姿などが流れた。だが、苦しい胸の内を吐露するシーンもあり、たくましさの裏側には最愛の息子を亡くした悲しさがあることを知り、涙を流す生徒もいた。
一九九八年に起きた和歌山カレー事件の犠牲者林大貴君(当時十歳)の母・有加さんが書いた童話「彼岸花」の朗読も涙を誘った。
白石課長補佐は「くしゃくしゃになった紙のように被害者の心は、決して元には戻らない。でも、ちょっとしたことでいいので、笑顔を取り戻してもらえるよう支援してほしい。自分はもちろん、家族や友人など周囲の人が被害者にも加害者にもならないように、考えて生活しましょう」と呼び掛けた。
命の教室は二年前から同本部が学校と連携して取り組んでおり、昨年までは高校や大学、専門学校で実施。子供たちの規範意識の向上、本当の幸せや親のありがたさについて考える機会になっている。

カテゴリー:教育・文化2010年9月17日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single