道を探す子供を支援、フリースペース・フロンティア

キャンプで交流する利用者 宇部フロンティア大大学院付属臨床心理相談センターが運営する「フリースペース・フロンティア」が開所して六年。これまで不登校児など四十三人が自然体で過ごせる居場所として利用。その多くが就業したり、復学・進学したりして自ら歩む道を見つけている。臨床心理士の西村秀明教授は「不登校を肯定的に受け止めてあげることで子供たちは必ず自立できる」と話す。

同所は二〇〇四年五月に文京町の同センター内に開所。毎週木曜日の午前十時─午後三時、おもちゃやゲームを備えた約三十畳の和室で開催。臨床心理士三人、大学院生五人が交代で見守る。
今年四月時点で、学校や社会になじめずに不登校や引きこもりになった十一歳─二十四歳の子供と若者が毎回十人程度参加している。
活動内容と時間割は子供たちが自主的に決める。ゲームやおしゃべり、調理室での菓子作りや料理など気ままに過ごす。四季折々に屋外でキャンプやハイキングなどのイベントも実施している。イベントだけに参加する子供もいる。
西村教授は「いじめや学校文化が合わずに不登校になった子供たちは傷ついている。不登校を否定されることでさらに傷つく。不登校そのものではなく不登校をどのように扱うかが重要」と話す。
同プログラムでは「復学すべき」との価値観を持たずに現状を肯定的に受け止めるのが基本。気持ちを共有できる仲間と温かく見守るスタッフと過ごすうちに、自己肯定感を取り戻し、自分を社会でどう発揮していくかを考えられるようになるという。
復学がゴールではないが、この六年間で学ぶ目的を見いだして進学したり、大検資格を取得して大学に進学したり、就業して社会とかかわりを持つようになったりした利用者が多いという。
西村教授は「長い目で見ると不登校の子は、そうじゃない子よりも劣った人生を少しも歩んでいない。周囲が適切に支援することが大切」と話す。
同所の問い合わせは西村教授(電話38─0595)へ。

カテゴリー:教育・文化2010年7月5日

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