山口東京理科大で国際化学五輪プレイベント

水溶液を分析する高校生(山口東京理科大で) 七月に東京で日本で初めて開催される第四十二回国際化学オリンピックを記念したプレイベントが十二日、山口東京理科大で開かれ、県内の中・高校生ら約五十人が講演や実験を通じて化学の楽しさに胸を躍らせた。

同オリンピックは世界の高校生が化学の知識と応用力を競おうと一九六八年から毎年開かれている。七月十九―二十八日に早稲田大、東京大である日本大会には、世界の七十の国と地域から二百八十人が参加する。
プレイベントは中・高校生対象の実験教室を通じて、本大会さながらの雰囲気を体験し、化学の魅力に触れるのが狙い。昨秋から全国各地で開かれているが、県内では同大だけで企画された。
講演会では化学オリンピック日本委員会実行委員長の渡辺正東大教授が「世界標準の化学を知ろう」と題して約一時間、同オリンピックの意義と日本の高校での化学授業の在り方について話した。
渡辺教授は「大学進学率は50%を超えるが、その多くは文系に進む。日本国民の大部分は理科の学習を高校までで終える。しかし、化学を例に取っても大学受験に向けた暗記という内容で、世界の高校生が日本の大学二、三年のレベルを学んでいるのと大きな開きがある」と指摘した。
また、インスリンは服薬せずに注射する、氷に食塩を混ぜると温度が下がるといった日常の「なぜ?」の多くは化学分野に関与するが、望ましい高校化学は「そうした『なぜ?』を自分で解明できるような内容にすることが必要」と話し、その成果として、解明する楽しさや「飲むコラーゲン」「マイナスイオン」「トルマリン」など体に良いと喧伝(けんでん)されるものが果たして本当にそうなのか、判断できるようになるとした。
この後、中学生、高校生に分かれてワークショップ。高校生は、二〇〇八年にハンガリーで開かれた同オリンピックに出題された「未知の水溶液を当てよう」の実験にチャレンジ。六つの透明の液体を試薬を使って分析し、水溶液の種類を答案用紙に書き込んでいた。
この日は同大のオープンキャンパスも実施され、終日にぎわった。

カテゴリー:教育・文化2010年6月14日

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