19日から旧宇部銀行館で「UBE ART of ENERGY」

artenergy.jpg 第1回「UBE ART of ENERGY(ウベ・アート・オブ・エナジー)」は、19日から旧宇部銀行館(ヒストリア宇部)を会場に開かれる。「エネルギー」をテーマに創作する国内外の現代アート作家たちは、作品の仕上げに余念がない。同実行委員会(河野哲男委員長)主催。

作家も加わった実行委員会は、今年3月に結成。東日本大震災による原発事故以降、メンバーはエネルギーの在り方に思いを巡らせてきた。プロデュースを担当する藤井匡・東京造形大准教授を中心に議論を深め、副題を火の起源の神話にヒントを得て「プロメテウスの来たりし処(ところ)」とした。
宇部が石炭に始まる産業都市であることから、宇部の産業遺産と未来の可能性を、精神性も含めたエネルギーの視点から表現することにした。
作家は県内を中心とする13人。平面や立体、映像など多彩な手法で表現する。山口大教育学部准教授の中野良寿さんは、愛知県立芸術大准教授(音楽学)の安原雅之さんと共同で「カフェ・リューストラ」と題する立体を出品する。段ボールや金属で、太陽熱調理器(ソーラークッカー)をモチーフに創作。好天時には屋外展示で実演し、湯を沸かして来場者にお茶を出す。
中野さんは「原発問題に代表されるように、正しい情報が伝わってこず、社会構造の中で家族や友人、地域に断絶が引き起こされている。そうしたジレンマを作品に込めた。原始的なところからエネルギーを考えるきっかけになれば」と話す。
古谷博さん、中本智子さん、西村浩一さんでつくるユニット「コヒト」は、丹念に貼り重ねた和紙と針金で、ハチを造形。同館天井の多角形の模様をハチの巣に見立て、天井から10匹をつるして展示する。「紙や金属といった無機質な素材から生まれる生命感を感じてもらえれば」と話す。
藤井さんは「エネルギーは私たちの生活に不可欠であると同時に、環境問題などさまざまな課題を提示する。持続可能であると同時に、活気ある社会のためのエネルギーの在り方を考える機会としたい」としている。
同展は26日まで。時間は午前10時から午後5時(初日は正午から、最終日は3時終了)。
19日午後1時から「アーティストトーク」、3時から下関市の志音さんによるバイオリン演奏、25日午前10時と午後2時の2回、ペットボトルと和紙を材料にランプシェードを作るワークショップ、26日午後5時からシンポジウム「宇部のエネルギーについてアートの面から考える」を開催する。

カテゴリー:教育・文化2012年8月14日

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