2割が「相談せずに我慢した」。市教委の小・中学生いじめアンケート

今の学年になって「いじめられたことがある」と回答した小学生は全体の19・0%、1569人、中学生は8・3%、342人│。宇部市教育委員会が市内の全公立小・中学校37校の児童・生徒と保護者を対象に実施した、いじめアンケートの結果。このうち「誰にも相談しないで我慢した」が2割に達し、教師との信頼関係や相談窓口の周知が大きな課題となっている。12月2日には各校で一斉に「いじめ撲滅」を宣言し、いじめを許さない機運の醸成を図る。

アンケートは、いじめ防止対策推進法の施行(9月28日)を受けて、10月11日に実施。本音を引き出せるよう、家で記入してもらい、封筒に入れて回収した。回答者は小学生が8259人(回収率96・5%)、中学生は4110人(同93・0%)で、保護者は1万2126人(同93・4%)。
いじめに関しては同法で「児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」と定義付けられ、アンケートでも悪口、意地悪、無視などの具体例を挙げて質問。その影響もあって、今年度いじめられたことが「ある」と答えた小・中学生は1911人に上り、昨年度の市教委認知件数(80件)とは大きな開きが出た。一方、保護者で「ある」と回答したのは1199人にとどまり、約4割の親は察知していなかった。
「ある」と答えた子供に対しては、一人一人に聞き取り調査をし、いじめが継続していると判断した小学生170人、中学生75人に対しては、加害者への指導や被害者の心のケアに取り組んでいる。
いじめの内容は、悪口・からかい、意地悪、陰口・うわさ、無視、殴られた│の順で多かった。殴られた、金を取られたという暴力・恐喝型もあった。加害者の人数は1人が約4割を占めたが、5人以上も1割を超えた。いじめられた回数は、5回以上が最多の36・5%で、常習化がうかがえる。
いじめられた時の対応は「やめるよう言った」が最多の739人だったが、「黙ってやられる通りにした」は379人、「逃げた」も308人と、早期介入の必要性を裏付けた。
相談先(複数回答)は母親、先生、友達の順で多かった。誰にも相談できなかった子供も2割おり、身近にいる親や教師には、子供の発する小さなサインを見逃さない洞察力が求められている。ほっとライン宇部(電話33│7830)など、相談窓口の周知徹底も欠かせない。
一方、いじめたことが「ある」と回答したのは小学生806人(9・8%)、中学生241人(5・9%)にとどまり〝自覚のない加害者〟の多さが明らかになった。いじめの対象は「普通の友達」、いじめた理由は「なんとなく」が最多で、軽い気持ちから、いじめが起きていることが分かる。
市教委では「従来の週1回のアンケートでは、いじめの実態を吸い上げられていなかった」と反省し、形式や内容を見直す。今回の一斉アンケートは、潜在化していたいじめやトラブルの把握に一定の効果があったことから、来年度以降も継続していく方針。

 

カテゴリー:教育・文化2013年11月29日

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