興産チャリティーコンサート、1300人魅了

第10回宇部興産グループチャリティーコンサートは8日、記念会館で開かれた。約1300人のクラシックファンが日本フィルハーモニー交響楽団の演奏に聴き入った。宇部興産主催。渡辺翁記念文化協会、宇部好楽協会共催。

10回目の節目を迎えた今年は、恒例の作曲家シリーズではなく、来場者の希望に応えようと、前回のアンケートで最も多かったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と、毎年人気の高いチャイコフスキーの交響曲第5番を選んだ。

指揮は、第6回でもタクトを振った藤岡幸夫さん。ソリストには、女性としてまた日本人として初めてチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第1位を獲得した上原彩子さんを迎えた。

第1部のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、その第1楽章が2014年のソチ冬季五輪で浅田真央選手がフリーの演技で使用した曲としても知られる。

演奏前の曲紹介で、藤岡さんが「上原さんの演奏は何かが取りついたように強烈。ラフマニノフの世界を存分に楽しんで」と語ったとおり、第1楽章冒頭の鐘の音が鳴り響くようなピアノ独奏から、ラフマニノフの世界に一気に引き込まれた。聴衆はダイナミックで男性的なピアノと重厚なサウンドを堪能。演奏が終わると大きな拍手が沸き起こった。

上原さんは、1部では異例のアンコールに応え、チャイコフスキーの瞑想曲を披露した。

2部のチャイコフスキーの交響曲第5番は、10回の同コンサートの歴史で2度目の公演となるクラシックの中でも定番曲。藤岡さんは演奏前に「一度は日本フィルとやりたかった曲。豪快な日本フィルサウンドを楽しんでほしい」と語ったように、華々しくダイナミックな演奏で聴衆を楽しませた。

10回の節目を記念し、公演前にはプレミアムイベントを実施。同楽団常務理事の後藤悠仁さんによる音楽トーク&楽器体験イベントには35人が参加。オーケストラの構成、楽器の仕組みについて話した。日本フィルのビオラ奏者としても活躍した後藤さんは、公演での裏話も観客を楽しませた。

ゲネプロ(最終リハーサル)公開では、宇部総合支援学校の児童・生徒、保護者に加え、抽選で選ばれた合計150人が本番前の緊張感あふれる最終練習を見学。聴覚障害児は体感音響システムを使って音楽を楽しんだ。

同コンサートは、音楽を通じて宇部の文化振興に寄与しようと、同社が2008年から実施。入場料収入は全額、地域の音楽文化向上のために寄付している。

カテゴリー:教育・文化,経済2017年10月10日

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