産学連携で「めまい」診断ソフトを開発

ソフトウエア開発のYOODS(原田寛社長、山口市小郡御幸町)は、山口大大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野(山下裕司教授)と共同で、めまいを症状とする疾患の診断を支援するソフトウエアを開発し、販売を開始した。検査用眼鏡に搭載したカメラで撮影した眼球の動きをリアルタイムで解析し、重大な疾患を迅速に発見できる。県内の中小企業の医療産業への参入成功事例として注目を集めている。

めまいを生じる疾患は、メニエール病などの耳由来の病気と脳血管障害など脳由来の病気に大別される。脳由来の病気は生命に関わることがあり、迅速な診断と処置が重要。

診断には眼球の動きを調べる眼振検査を行う。例えばメニエール病は眼球が一方に片寄った後、中央に戻る横方向の動きを繰り返す。脳疾患は縦方向の動きをする。検査には、患者の目が拡大して見える「フレンツェル眼鏡」を用い、医師が目視で観察していた。

新技術ではこの眼鏡に高性能の赤外線カメラを搭載して撮影。高精度な3次元解析ができるソフトウエアを開発して、得られた画像をグラフ化。医師は診療しながらリアルタイムで画面を見て正確、迅速に診断できる。県の「やまぐち産業戦略研究開発等補助金」を活用した。

現在、500㌘ある同眼鏡を200㌘にまで軽量化し、患者への負担を一層軽減する試作品の開発も進めている。

同社は、宇部興産機械出身の原田社長が2004年に創業。製造ラインでの画像検査用ソフトウエアを開発してきた。

原田社長は「工場の生産を自動化するファクトリーオートメーション(FA)分野でやってきた技術が、医療分野に応用できることが分かった。義足の開発など範囲を広げたい」と話す。

カテゴリー:教育・文化,経済2017年4月21日

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