月輪寺薬師堂、かやぶき屋根を児童がふき替え

山口市徳地上村の月輪寺(中村棟俊住職)で、国の重要文化財に指定されている薬師堂のかやぶき屋根のふき替えが行われている。11日には島地小の5、6年生15人が訪れ、ふき替え作業を体験して地元の文化財への理解を深めた。

子どもたちは職人の指導で足場に上がり、一列になって大人の背丈ほどもあるカヤを屋根に敷き詰めた。均等に広げてずれないよう、竹と麻ひもで固定し、角度をつけるため木製の道具で端をトントンとたたいた。

中島真之介君(6年)は「カヤを真っすぐ並べたり、たたいてそろえたりするのが難しかった。薬師堂が長く残ってほしい」と笑顔を見せた。

中村住職(82)は「瓦とは一味違った美しさがかやぶきの魅力。目にする機会は減ったが、子どもたちに体験してほしかった」と思いを語った。

前回は20年前の1998~99年に実施。最近ではコケが増え、カヤが薄くなって雨漏りの恐れがあった。今年3月から古い屋根の解体を始め、7月中旬の完成を目指している。熊本県阿蘇市で収穫されたススキを使用しており、修理を請け負う山城萱葺(かやぶき)=京都府城陽市=の中森千尋さん(39)によると「屋根の面積は372平方㍍で、すべてのふき替えには10トントラックで5台分のカヤが必要」という。

聖徳太子が開いた同寺の薬師堂は、1189年に俊乗房重源上人によって現在地に移築・再興されたと伝わる。内部の厨子(ずし)には秘仏の薬師如来像が安置されており、20年に1度本開帳されている。

カテゴリー:教育・文化2018年5月12日

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