市中学校科学研究発表会の最優秀賞に江波君、宇部日報社長賞は弘中君

2013年度宇部市中学校科学研究発表会が1日、藤山中で開かれた。各校の代表者13人が、夏休みに取り組んだ観察や実験などの研究成果を発表。最優秀賞の市教育長賞には、江波悠介君(西岐波2年)が輝いた。市代表として、11月6日に県教育会館である第67回県科学研究発表会に出場する。宇部日報社社長賞は弘中祐希君(上宇部3年)、市中学校理科教育研究会会長賞は鬼村拓弥君(神原3年)が受賞した。市教育委員会、市中学校理科教育研究会、宇部日報社主催。

発表時間は8分以内。江波君は「宇部市白土海岸におけるウミニナ類の調査」を研究題目とした。小学6年時の自由研究で、白土海岸に巻き貝の仲間・ウミニナ類が大量に生息していることに気付き、今夏は分布について詳しく調べた。同海岸22カ所の地点で、1㍍四方の枠をひもで囲み、中にいるウミニナ類の種類と大きさを調査。その結果、ウミニナ1177個、ホソウミニナ2302個、カワアイ1562個など6種類を確認した。
ホソウミニナ以外は卵からベリジャー幼生として生まれ、波の力でいろいろな場所に分布を広げられるが、漂着先が分からず生き残る確率は低い。一方、ホソウミニナは直接発生で、個体数が維持されやすく生存率も高い。「白土海岸ではホソウミニナが優占種になる可能性もあり、今後も観察が必要」とした。海水濃度の嗜好(しこう)性を調べる追加実験も実施。江波君は「取り組んできたことを全部出し切ろうと発表に臨んだ。県の発表に向け、数カ所訂正を加えて完成度を高めたい」と話した。
弘中君は「風力発電の研究part2」。昨年は発電圧の大きい羽根について研究し、今年は羽根の回りだしやすさと発電圧の関係を調べた。実験では羽根の長さ、枚数、装置から扇風機までの距離、風量などを変えて、30秒間での発電圧の最大値を計測。短く、枚数の少ない羽根や幅広の羽根ほど発電圧が大きかったが、逆に回りだしにくいことが分かった。「バランスよくかつ手で回さないと回りださない羽根を作れば、発電圧の記録更新が可能かもしれない」とまとめた。
昨年、火星の夕焼けが青いことを研究した鬼村君は「無色の物から虹色のフィルムを作る│青色のシャボン玉は作れるか」をテーマに据えた。〝光の干渉〟を確認するため、光の反射と屈折、シャボン玉の虹色について実験。さらに薄膜作りにも取り組んだ。青色の羽を持つモルフォチョウは、鱗粉にひだがあり青色の波長の半分の間隔で並んでいるため、入射した光がひだで反射して往復すると、青色の光だけが強められて青く見える。ひだに相当する「界面活性剤と水が交互に規則正しく200ナノ㍍間隔で何層も並ぶ構造をシャボン玉の表面に再現できれば、青く見えるシャボン玉ができる」と結論付けた。
元東岐波小校長の城市惠行さんは「実験や観察では、自分で予想をして研究を進めることが大事。結果は記録にまとめ、グラフや図を活用して変化を分かりやすく表示すると有効。しっかり考察して、結論を導いて。これからも科学的な見方・考え方を身に付けてほしい」と講評した。
3賞以外の発表者は次の通り。(敬称略)
「植物の屈光性の研究」石原向日葵(藤山1)「どんどんのびる麺のひみつ」真部和香子(桃山3)「炭酸飲料への粒子混入における泡立ちの違い」木田航暉(常盤1)「植物の育ちと塩分の関係調べ」原田真瑚(厚南1)「ヤマアカガエルの観察」松向寺智哉(黒石1)「家庭で透明な氷を作るには」縄田望月(東岐波2)「手羽先の骨格標本」岸良佑(小野3)「凍ることについて」重枝春孝(楠3)「植物(野菜)は炭になるか?」宮川芽生(厚東1)「寒天を用いたイオンの移動の観察」小柳香穂(川上2)

カテゴリー:教育・文化2013年10月2日

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